【今さら聞けない】50周年を迎えた聖地「富士スピードウェイ」ってどんなサーキット? (2/2ページ)

1976年には日本初となるF1も開催された

 GCレースの前座として行われた、ツーリングカーレースでも、GT-Rやサバンナ、サニー、スターレットなどの熱戦が繰り広げられ、1976年には、日本初のF1GP、「F1世界選手権イン・ジャパン」も! 長谷見昌弘、星野一義、高原敬武が日本人として初参戦。大雨のレースは、映画「ラッシュ」のハイライトにもなった。

 その他、グループAレースのインターTECや、F3時代のシューマッハ、ハッキネンらで争われた、インターナショナルF3リーグ、星野一義が日本人として初の世界選手権レースを制した1985年のWEC-JAPAN、2007年、2008年のF1日本GP等々、この富士スピードウェイを舞台にした、名レースは数えきれない……。

 1970年代後半から、1980年代初頭にかけ、富士スピードウェイの存続か、廃止かが検討された危機もあったが、2000年からトヨタ自動車が買収し、2005年にコースを全面改修し、近代的なサーキットに生まれ変わって現在に至る(設計は1990年代以降に新設されたF1開催サーキットの大半を手掛けたヘルマン・ティルケ。全長は4.563km)。

 かつては、富士ンターナショナルスピードウェイ=FISCO(フィスコ)の名で親しまれていたが、現在の略称は「FSW」。

 今年も、FIA 世界耐久選手権、スーパーフォーミュラ、SUPER GT、スーパー耐久などのビッグレースの開催が予定されている。関東からも、東海地方、関西からも、モータースポーツファンが集まりやすい場所にあるので、レースファンだけでなく、最近は最高速が250㎞/hオーバー級のハイパフォーマンス車のオーナーなどの走行会の会場としても人気がある。

 50周年を迎えたこれからも、日本のモータースポーツの一大拠点として、ますますその存在は大きなものになっていくはずだろう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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