メーカー選手権のヒーローたち【フォードGT40・前編】 (3/3ページ)

1966年のル・マンでは表彰台を独占した

MarkⅠを製作したフォード・アドバンスド・ビークルズはその後、フォードGTのロードゴーイングモデルの製作に専念し、代わってシェルビーが車両開発とレース活動を担当することになった。

彼らはMarkⅠのシャーシを強化するとともに、エンジンを彼らが自らチューニングした7リッターの大排気量ユニットに交換。こうした変更が功を奏し、66年のル・マン24時間では表彰台を独占。ヘンリー・フォードの悲願が達成されることになった。

ホワイトボディにボンネット部分をブラックアウトした9号車は64年製のプロトタイプで、2016年にル・マン制覇40周年記念プログラムが催されていたグッドウッドで撮影。

ホワイトボディに黒のストライプを配した#16号車は67年製のMarkⅠで09年にル・マンのサーキット博物館で、ガンメタリックのボディにツインストライプが映える個体は66年製のMarkⅡで12年にマトラ博物館で、それぞれ撮影。

なおエンジンはプロトタイプに搭載されたものでフォードのサテライトチームとしてだけでなく、NASCARなどのエンジンチューナーとして知られるホルマン・ムーディ(holman moody)のロゴが入ったカムカバーは、もちろんノンオリジナルの装備だ。

(写真:Ford media/原田 了)


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