苦手な人も多い高速道路での合流のコツとは? (2/2ページ)

4つのポイントを意識すればスムースに合流できる

 合流が苦手な人ほど、加速レーンの長さを半分も使わずに、より早く本線に合流しようとし、また、サイドミラーで確認した本線を走るクルマの後ろに入ろうとする傾向がある。じつは、その二つこそ、合流を難しくしている要素なのだ。スムースかつ安全に合流するためには下記のとおり。

①合流レーンに入ったら、時速100キロを目指してフル加速。AT車なら、遠慮なくアクセルを床まで踏む。少々エンジンの回転数は高くなるが、コンピュータがギヤと回転数を制御するので、エンジンや車体にはまったくダメージはない。むしろ高速道路の合流ぐらいは、エンジンを全開で回したほうが、エンジンの調子は確実に良くなる。MT車でも、3速ぐらいのギヤで思いっきり加速する。

②加速開始と同時に、ミラーで、本線を走るクルマの位置と速度をチェック。

③大型トラックなど、比較的ゆっくり走っているクルマを見つけ、そのクルマを追い抜くようなつもりで加速する。

④合流する前に、目視でもう一度本線のクルマの位置を確認し、合流車線を最後まで使い切るようにして、目標にしたクルマの前に、車間距離を十分取りながら合流する。とにかく、十分加速して、自分が合流したことで、本線を走るクルマにブレーキを踏ませたりしないようにするのが、大きなポイント。

 状況によって、本線を走るクルマと並走するようになった場合は、そのクルマの後ろに入るというパターンでももちろんOK。

 いずれにせよ、ある程度の想いっきりのよさは、合流には必要。合流車線に入ったときから、ウインカーを出しっぱなしにし、何度も走行車線側に顔を向け、「お願いします」と片手を上げるようなしぐさをする暇があったら、しっかり前方を見て、思いっきり加速する方がはるかに肝心。

 合流される本線側のドライバーからすれば、加速車線をノロノロ走って、優柔不断そうなクルマに前に入られるのは「勘弁」という気持ちにもなるので、愛車の動力性能をいかんなく発揮し、本線の流れを乱さない、スマートな合流を心がけよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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