燃料タンクに入れるとエンジンの「性能回復」そんなアイテムは本当に効果が感じられるのか?

走行距離12万kmのトヨタ・アクアでインプレッション!

KURE FUEL SYSTEM PERFECT CLEAN DX
[KURE フュエルシステム パーフェクトクリーン DX]
内容量:300mL 価格:オープン

燃料タンクに投入するだけで、エンジン内部の汚れを落とすというKUREの燃料添加剤。その効果はどの程度実感できるのだろうか? 新車評論からモータースポーツまでこなす、カーライフジャーナリストのまるも亜希子さんに、詳細を知らせずテストを依頼した。

「とある燃料添加剤を試してほしい」と、編集部から依頼が舞い込んだ。なになに、まだ詳細は明かせないですって? いったいなんでしょう? どことなく目隠しテストみたいな企画内容は、まるで私の感覚のほうが試されるかのよう。「それはちゃんと違いがわかるモノなんですか?」と問いかけても、「ノーコメントです」って……。一抹の不安がよぎるものの、ここで受けなきゃオンナがすたる! と妙な男気(女気!?)が顔を出し、思わずOKしてしまった。

 テスト車両に選ばれたのは、編集部の長期レポート車として日本全国を取材で走り回り、すでに走行距離12万kmを突破しているトヨタ・アクア。パッと見たところはそんなに劣化している様子ではないが、ボンネットを開けてみると、う〜ん、あんまり手入れされているとは思えない印象。といっても、とくに異音がするとかヘンな症状はなく、いまだによく走ってくれると言う。

 まぁとりあえず、添加剤使用前のインプレッションを確かめるため、市街地と高速を1時間ほど走ってみることにした。編集者を助手席に乗せ、都内某所をスタート。うん、発進加速のフィーリングはべつだん悪くない。が、弱めに一定の力でアクセルペダルを踏んでいくと、40km/h〜60km/hあたりで加速が鈍くなり、思いどおりの加速を得るため強めに踏みたくなることに気づいた。一般道では頻繁に加減速で使う速度域だけに、ストップ&ゴーのたびにそのあたりでもたつき感が出て、本来のアクアらしいキビキビとした加速フィールとは程遠い。

  

 そして高速道路に入ると、ETCレーンを抜けて一気に本線へと合流したところまではよかったが、80km/hから100km/hまで速度をあげようとすると、強い向かい風に突入していくような、もしくはなにかに引っぱられているような、得体の知れない抵抗を感じた。新車当時の試乗で「気持ちいいなぁ」と思わせてくれた、アクアのバビューンという爽快な高速加速はどこへやら。それに、ちょっと微振動が強めに感じられるのも、足まわりがヘタっているというだけではないような気がする。

 編集者いわく「毎日いろんなスタッフが運転するので、それぞれの人のクセも違いますし、荷物を満載にして走ることも多いですから、使用状況としては過酷ですよね」とのこと。それが積もり積もって12万kmオーバーですか……。そりゃあ、エンジンもくたびれてきて当然というもの。最後に運良く(?)高速でのノロノロ渋滞にも遭遇したが、何度も何度も発進を繰り返していると、やっぱりもっと発進加速もなめらかさが欲しい気がしてきた。というか、新車当時のアクアはもう少しなめらかだったと思う。

 そんなこんなで、テスト車両の実力を頭に叩き込んで使用前の試乗は終了。この後、ガソリンを満タンにした上で、例の添加剤を燃料タンクに投入する。キャップを回して開け、給油口から流し込むだけと、投入方法はカンタン。そこからガソリンがカラになるまで普通に走ったあと、満タンにすると十分な効果が出るのだという。


2日後、私たちは長野県にいた。先日添加剤を投入したあと、編集部にアクアを託し、ガソリンを減らしがてらここまで走ってきてもらい、合流したのだ。そしていよいよ、あらためて再びガソリンを満タンに。いったいアクアはどうなっているでしょう。添加剤を入れる前の状態しか知らない私は、本当に違いが実感できるでしょうか。

 期待と不安でドキドキしつつ、私はアクアの運転席へ。使用前の試乗時と同様に、助手席には編集者に乗ってもらう。スタートボタンを押して走り出すと、んん? んんん? アクセルペダルを踏む足裏にフッと柔らかさを感じた気がしたが、いや、まだよくわからない。数百メートル走りつつ、例の40km/h〜60km/hあたりの加減速を何度か試してみて、オオッ! スルスルと軽やかで、思い通りにコントロールできる! あのもどかしいような加速の鈍さ、モッサリ感が消えているではないですか。それによって低速から途切れのない加速フィールが得られ、直進はもちろんカーブを抜けていく時の気持ちよさも断然アップしている。「これ、添加剤を入れる以外、なにもイジってないですよね?」と、思わず確認してしまったほど。

 そして高速道路に入るとその違いはもっと明確に。本線へ合流した勢いを保ったまま、余裕さえ感じさせつつ元気いっぱいで100km/hに達し、そのまま悠々とクルージングできる。向かい風に邪魔されるかのような抵抗は、もはやまったく感じない。足まわりのヘタりか、それともエンジンが喘いでいるのか、と疑問だった微振動も気にならず、これには本当に驚いてしまった。適度なアップダウンのある高速道路を、軽快になめらかに駆け抜けていけるこの感覚を味わえてこそ、私にとってはアクア本来の走り。ほんの2日前のくたびれが目立ったアクアとは、明らかに別モノのようだ。

「いったいどんな効果がある添加剤なんですか? そろそろ詳細を教えてくださいよ〜」

 私の問いに、ニヤリとしつつ答えてくれた編集者。「じつはこれ、燃料系統の強力クリーニングに、マルチ効果も加わったKUREのパーフェクトクリーンDXという燃料添加剤なんです」

 なになに、燃料系統のクリーニングというのはウスウス感づいていたけど、そのマルチ効果っていったい?

 これはKUREで以前から定評のあった燃料添加剤、パーフェクトクリーンの持つ「インジェクター洗浄」「ピストンヘッド洗浄」「バルブ洗浄」「排ガス洗浄」「燃焼効率改善」「防汚効果」という6つの性能をグレードアップし、さらにマルチ効果として「酸化防止」「防錆」「磨耗防止」「水抜き」の4つの効果が加わった、パーフェクトクリーンDXという新製品。走っているうちにどんどん堆積してしまう、エンジン内部の汚れを新配合の複合洗浄剤が強力洗浄し、とくに燃焼効率に大きく影響するインジェクター、ピストンヘッド、吸気バルブを見違えるほどきれいにするという。内部だけでなく、排ガスまでクリーンにしてくれるというのがすごい。しかも、汚れの再付着を防いでくれるというから、使用後の効果がより長持ちすることも期待できる。

  

 そして、燃料タンク内や、燃料系統までしっかり防錆して腐食を防ぐとともに、燃料の酸化を抑える効果も。KUREの試験結果では、パーフェクトクリーンDXを入れた場合、ガソリンでは97%、軽油では94%も酸化を抑制したとのこと。そう、パーフェクトクリーンDXはガソリン車にもディーゼル車にも使用でき、4サイクル車ならオートバイや農業機械もOK。しかも1タンク(40〜60L)に1本(オートバイには1Lに5〜7mL)で強力な効果を発揮するというから、お財布にも優しくていいことづくめだ。

 正直なところ、あまりこういった添加剤には興味がなく、ほとんど使ったことがなかった私。でも今回はお世辞抜きで、その実力に感服いたしました。愛車の走行距離がのびてしまうと、故障とまではいかなくてもどこかしらくたびれてきて、不満を感じたり、新車のころのようにドライブを楽しめなくなってくるもの。でも、この1本で再びシャキッとした走りが戻ってきたら、愛車への想いもきっとまた盛り返すはず。そんな悩みを抱えている皆さんに、ぜひ一度、パーフェクトクリーンDXを試して欲しい。そして、私と同じ驚きを味わってみてください!

 【詳しくはこちら】

 呉工業
TEL:03-5773-2391
http://www.kure.com/


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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