軽でもここまでやるか! ホンダが新型N-BOXに詰め込んだ贅沢すぎる技術 (2/3ページ)

超高張力鋼板の採用で軽量化と高剛性を両立したシャシー

 今回のモデルチェンジでN-BOXのプラットフォームは刷新された。軽自動車はボディサイズに制限があり、とくにN-BOXのようなスーパーハイトワゴンではどれだけ容積率を高めるかが課題となる。そうした条件のなかで、さらに軽量化と高剛性化を両立し、衝突安全性/静粛性/操縦安定性までも向上させるべく、新型プラットフォームを投入することとなった。今後登場するNシリーズのベースとなるだけに、ホンダの軽自動車全体の「屋台骨」となるプラットフォームだ。

ホンダ新型N-BOX

 また、今回は「助手席スーパースライドシート」が搭載されることもあり、ロングスライドレール組み込みや床下燃料タンクレイアウトなど、低床化を前提にプラットフォーム開発が行われた。

ホンダ新型N-BOX

 ボディについては、従来モデル同様、インナーフレーム構造による高効率継ぎ手骨格を継承しつつ、フロントピラー(ダブル)からルーフサイド(フロント)、センターピラー(アウターパネル)にかけての環状部を中心に、1180PMaの超高張力鋼板を新たに採用。780MPa以上の高張力鋼板の使用部位を従来モデルの15.4%から46.7%にまで拡大している。そのほか、シーム溶接や高粘度接着剤による接合部分を増やすことで、高剛性化と約15%の軽量化を実現している。

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 シャシー、サスペンションについては「安心・意のままの走り」をコンセプトに操縦安定性/快適性/静粛性の向上が図られている。フロントにマクファーソン・ストラット、リヤにトーションビーム式(FF)またはド・ディオンアクスル式(4WD)というサスペンションの基本形式は従来モデルと同様。

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 だがフリクションを低減させ、微振動領域の作動性と応答性を高めた高性能ダンパーを新たに採用、またリヤサスペンションにスタビライザーを追加(FFのみ)することでロール剛性を高めつつ、スプリングレートを下げることで乗り心地を向上させている。

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 操縦安定性の向上は、ステアリングシステムの進化によるところも大きい。ステアリングコラムシャフトを大径化するとともに、ステアリングラックの取り付け剛性を高め、ベアリング類のガタ詰めを行うことで操舵時の動き出し(レスポンス)の遅れが解消された。そのうえでECUによる電動パワーステアリングの最適制御により、安心感の高いステアリング特性を実現している。

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 そして、軽量化はシャシーまわりでも徹底されている。フロントブレーキ、ホイール、ダンパーの軽量化のほか、ナックルやスタビリンク(フロント)のアルミ化によりバネ下重量を軽減することで、高い運動性能を実現しているのだ。

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