【試乗】SUVでも走りは極上! アウトランダーPHEVに感じたランエボの血 (3/3ページ)

高速の合流や加速で瞬時に加速するモータートルクの安心感

 高速道路では直進安定性の高さが存分に発揮され、長距離運転でも疲れにくい。最新の運転アシスト機能が追加されていることも大きな助けとなっているのは言うまでもない。

 また、高速道路への進入時や追い越しなど加速を必要とする際の動力性能の高さも、モーター駆動によるPHEVならではだ。アクセルのひと踏みで瞬時に最大トルクが前後輪を駆動するモーターから引き出され、さらにパワーが必要ならエンジンのトルクも加わる。1900kgの車体を感じさせない動力性能を兼ね備えていることが、存在感を高める上でも重要なことがわかる。

 インフォテイメント技術も充実している。スマートフォンと連動した次世代インターフェース「スマートフォン連携ディスプレイオーディオ」を搭載。ドライバーが持つAndroidスマートフォンもしくはiPhoneを接続するだけで、カーナビゲーション機能が利用可能に。

 また、近くの充電スポットやドライブの目的地も簡単に検索することも可能だ。まさに、未来のコネクテッド技術を先取りした機能といえるだろう。

 さらに12kWhもの大容量リチウムイオンバッテリーは外部への電源供給機能も持ち、アウトドアでの電気製品使用や災害時などはエンジンによる発電機能を備えた予備電源車としても機能するなど、広範囲に活躍できる。

 それはクルマを軸にさまざまなシーンへチャレンジするという、三菱自動車のブランド・メセージを先行して具現化し取り入れているものであり、アウトランダーPHEVがあるからこそ発せられるメッセージであったのだとあらためて感心させられた。


中谷明彦 NAKAYA AKIHIKO

レーシングドライバー/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

中谷明彦
愛車
マツダCX-5 AWD
趣味
海外巡り
好きな有名人
クリント・イーストウッド、ニキ・ラウダ

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