長距離移動する人必見! 軽からミニバンまでロングドライブが楽ちんな国産車5選

動力性能はもちろんシートのできから運転支援装備までが影響する

「高速道路を使った長距離ドライブが快適、楽なクルマ」と言われたら、その条件はエンジンパワーに余裕がある、スタビリティ(走行安定性)が高い、シートの出来や静粛性といった快適性、最近急速に普及が進んでいる先行車追従型のアダプティブクルーズコントロール(以下ACC)の完成度、燃費と燃料タンクの折り合いによる航続距離の長さなど、いろいろな観点があると思う。

ロングドライブ

 今回は「高速道路を使った長距離ドライブが楽なクルマ」を日本車から選んでみた。単に高級車ならそれらの項目に該当するのは当たり前なので、いろいろなジャンルから筆者の独断も含めて挙げてみたい。

●ホンダN-BOXスラッシュ

 クルマが小さい軽自動車は全体的に長距離ドライブが苦手ではあるが、先代N-BOXのプラットホームを使い「高級な軽自動車」として開発されたN-BOXスラッシュは軽自動車の限界はあるにせよ、軽自動車離れしたロングツアラーとしての素質を持つ。

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 というのもN-BOXスラッシュは高級な軽自動車だけに、一定速で走行するだけの普通のタイプながら、クルーズコントロールを幅広く装備し、静粛性も高く、ターボ車なら動力性能も問題ない。

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 さらに決め手となるのがサウンドマッピングシステムと呼ばれるプレミアムオーディオ。このオーディオは日本で買えるクルマのなかでもトップクラスの絶品で、内容を考えたら激安だ。サウンドマッピングシステムで好きな音楽を楽しみながら、燃費を稼ぐためクルーズコントロールを低めのスピードにセットし、軽自動車の安い高速料金で移動するというのも快適な長距離ドライブの1つの形といえるのではないだろうか。

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 軽自動車ではズバ抜けた全体的な完成度に加えACCも装備するN BOXもロングツアラーとしての性能は高い。

●日産ノートe-POWER

 トヨタ・アクアやホンダ・フィットハイブリッド、マツダ・デミオディーゼルといったエコなパワーユニットを搭載するコンパクトカーの中で、燃費の良さに加え、スムースかつレスポンスに優れ強力な加速力を持つノートe-POWERは魅力的な存在だ。

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 しかし登場当初のノートe-POWERはACCではない普通のクルーズコントロールすら設定がなく、ロングツアラーには辛いクルマだった。だがノートe-POWERは大ヒットしたためか、ユーザーからの不満への対応も迅速で、昨年9月の仕様向上で停止まで対応するACCを設定。ACCの完成度もまずまずで、エココンパクトカーにおけるロングツアラーとしての性能を一気に高めた。

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 そのほか、ロングツアラーとしてノートe-POWERのライバルになるコンパクトカーを挙げてみよう。

 まず、作動する速度域が30km/h以上で停止までは対応しないもののACCを設定する上、斜め後方を監視し進路変更の際などの事故防止に絶大な効果を持つBSM(ブラインドスポットモニタリング)を全グレードの標準装備するマツダ・デミオディーゼル。燃料代という観点で軽油の安さも加味すればハイブリッドのコンパクトカーとガチンコ勝負でき、シートの出来もいい。

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 そして、デミオディーゼルと同様にACCの作動速度域は30km/h以上ながら、1.4リッターターボでパワーに余裕のあるスズキ・スイフトスポーツ(とくにATとの相性が良い)を挙げておく。

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●スバルWRX S4&レヴォーク2.0GT-S

 停止まで対応する上、機械任せの運転が上手なアイサイトをもち、4WDやシャシー性能の高さによるスタビリティの高さを備えるスバル車は、ロングツアラーとして外せない。

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 その中からとくにロングツアラーとしての性能が高いのは、余裕タップリの動力性能を持つ2リッターターボを搭載し、ハンドル操作などのサポート領域が広がった最新のアイサイトツーリングアシストを装備するWRX S4&レヴォーク2リッターターボだ。

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 燃費も高速道路を大人しく巡航していればリッター15km程度走るので、性能を考えれば申し分ない。

●トヨタ ランドクルーザープラド ディーゼル

 乗降性はともかくとして、着座位置が高く遠くまで見通せるSUVもロングツアラーとしての資質は高い。

 その中でもランドクルーザープラドのディーゼルエンジン搭載車は「いかにもSUV」という着座位置の高さによる見晴らしの良さをもつ。

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 さらに動力性能自体は並レベルながら、適度な振動やエンジン音が高速道路を使った長距離ドライブでは心地いいディーゼルエンジンを積み、2トン以上の車重を生かし横風にも強いドッシリとした高い走行安定性をもつ。

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 これらの点から、ACC(作動速度域は50km/h以上)を使って高速道路を流していると、大船に乗ったような気分でロングツーリングを楽しめる。

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 さらに大人しい高速巡航であれば燃費はリッター13km程度なのに加え(燃費自体はそれほど良くもないが)、燃料タンクは87リッターと巨大なので、1回の満タンで1000kmの航続距離が夢ではない点も魅力だ。

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 SUVではランドクルーザープラドディーゼルのような見晴らしの良さこそないものの、CX-8も大人しい高速巡航ならリッター17km程度の燃費かつ燃料タンクが70リッター級のため、1000kmが見える航続距離などランドクルーザープラドに近いSUVらしさを備える。

●トヨタ アルファード&ヴェルファイア

 現行アルファード&ヴェルファイアは、全高の高いラージミニバンながら、スタビリティが高く、以前からロングツーリング向けのミニバンであった。

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 加えて最近行われたマイナーチェンジで、停止まで対応するACCやハンドル操作のアシストも含む、第2世代のトヨタセーフティセンスの装着第1号となり、ロングツアラーとして資質を一層高めた。

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 とくにハンドル操作や渋滞中の運転支援領域は広い部類で、ランドクルーザープラドと同様に高い着座位置からの見晴らしの良さも含め、マイナーチェンジ後のアルファード&ヴェルファイアでの長距離ドライブも大船に乗ったような気分になれる。

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 2.5リッターガソリン、2.5リッターハイブリッド、3.5リッターガソリンが設定されるパワーユニットは、ロングツーリング中心の使い方であれば、高速巡航なら燃費も意外に悪くなく、パワフルな3.5リッターガソリンを選ぶのもいい。

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