プレスライダー上がりの全日本選手が臨むアメリカで一番過酷な山登り【PPIHC2018】 (1/2ページ)

サポートメンバーとして参戦してからパイクスピークに魅せられた

 アメリカ・コロラド州、パイクスピーク・ハイウェイを舞台に、現地時間の6月24日(日)に決勝を迎える「第96回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(パイクスピーク)」。昨年、佐藤琢磨選手が優勝したことで話題となった、インディアナポリス500マイルレース(1914年から続いており、2018年には102回目を数える歴史あるレース)に次ぐ2番目に古いレースである。このパイクスピークに今年参戦する、日本人ドライバー&ライダーを紹介する。今回は、2輪部門で今回ルーキー参戦となる井上哲悟(いのうえ・あきのり)選手だ。

 井上選手とパイクスピークとの出会いは、今回彼が出場するブルーサンダース・チームが参戦を開始した2014年の翌年、2015年のこと。初参戦の際は全日本のレースがあったため合流できず、2年目の2015年に同行した(下の写真、右から3人目が井上選手)。

 これまでの全日本選手権や鈴鹿8耐とはまったく違う世界。走って挑むのは、ライバルではなく自然と自分たち、なのである。あからさまに危ないコースを、己がどこまで攻めることができるのか? それを問われるレースだ。「いつか走ってみたいなぁ」という思いを持ち、2017年にも同じくチームヘルパーとして同行。そして「次こそは走りたい」と、ブルーサンダースの岩野代表と、このチームで走ってきている新井選手に参戦の意思を伝え、この6月にむけた準備をしてきた。


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