新型車を生み出すように改良! トヨタ新型アルファード/ヴェルファイアのエンジニアが込めた思いとは (3/3ページ)

今回は4つのモデルを作るようなもので開発に苦労を重ねた

 各グレードにさまざまな心配りが行き届いている新型アルファード/ヴェルファイア。それぞれのモデルごとに標準ボディとエアロボディが用意されるため、開発チームにとって、今回のプロジェクトは、まるで4つのクルマを作り上げるようなものだった。

 製品企画の土屋郁俊さんは、プロジェクトを次のように振り返る。

「フロントのデザインひとつとっても、空力性能やエンジンルームの冷却性能、さらにはホーンの音量を決めるための穴の大きさなど、4つのモデルすべてでさまざまな部分に対する風洞実験を行う必要があります。とはいえ、開発期間には限りがあります。それぞれの試作車を用意するタイミングが適切でないと、全体のスケジュールも大きく変わって来てしまいます。そうした面でも苦労の多い開発だったと思います」

 ちなみに開発責任者の吉岡さんは、初代アルファードを15万km以上も乗り続けた元オーナーであり、現在も3代目アルファードが愛車というエンジニア。自分が一番好きなクルマもアルファード/ヴェルファイアというだけあって、このクルマへの想いは人一倍熱い。

「好きなクルマを作らせてもらうので、どんな苦労も苦になりませんし、どこまでだって入り込めます。開発中は寝ているときでさえもクルマのことばかり考えているかのようでした」

 さらに充実した安全装備や、質感が高く余裕のある走りを生む新型V6エンジンなど、見どころの多い新型アルファード/ヴェルファイア。高級感をここまで追求したミニバンは、そもそも世界でもきわめて稀な存在と言えるが、今回のビッグマイナーチェンジによって、さらなる高みに到達したと言えそうだ。


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