女子というだけで十把一絡げ! 実際にあったクルマ好き女子の「辛い」「面倒」なエピソード (2/2ページ)

クルマ系のプレゼントは「ほぼ」地雷

 さて、お次は男子が「あれ、この子はけっこうクルマが好きなんだ」とわかり始めたころに、やっちまいがちな勘違い。私のまわりの女子はもう何人もこれを経験しているのですが、胸にでっかく「TOYOTA」と入ったTシャツをプレゼントされたとか、アルファ・ロメオのキャップをもらったとか。「えーっと、そういう趣味はないんですけど……」ってみんな困惑。いくらクルマ好き女子でも、それとファッションはまったくリンクしない場合がほとんどなんです。

 キーケースとか、ちょっとした小物やぬいぐるみとかならまだしも、デカデカとロゴが入った衣類やバッグなどは、もらってもクローゼットで眠りにつく可能性大なのでご注意を。稀に、有名ファッションブランドとのコラボ商品など、女子が欲しいなぁと思うものもあるんですけどね。もしプレゼントするなら、そのあたりの境界線をチェックしてからのほうが無難です。

 そしてもうひとつ、やっちまいがちなのはデートの行き先にクルマの博物館を選んだり、クルマが主役級に出てくる映画を観に行ったりすること。これも、クルマ好き女子にとってはビミョウなんですよね。クルマ全般が好きなわけじゃなくて、ある一部のクルマだけ超絶好きだけど、そのほかのクルマにはまったく興味がない、という場合が多いんです。

 だから博物館みたいにいろんなクルマがズラリ並んだ場所に行っても、興味を持てるのはほんの数台だけ。あとは退屈〜ってことになりがち。クルマの映画も同じです。登場するクルマが本当に好きならいいけど、そうじゃなければよっぽどストーリーに引き込まれるか、好きな俳優・女優でも出てない限り、眠気と闘う苦痛を味わうのがオチ。クルマの映画ならとりあえず観ておくか、という男子はけっこういますけど、女子はそのあたりの感覚がちょっと違うのかもしれないですね。

 その代わり、手軽に楽しめるカートコースとか、自分ひとりではなかなか行きにくいレース観戦に誘うと、喜ぶ女子も多し。自分で操るスリルや達成感を味わったり、日常ではなかなかない音やスピードを体感したり、というリアルなクルマ体験のほうが、意外に女子の心は昂ぶるものなんです。

 そんなわけで男子の皆さん。「やっぱり女子ってめんどくさいなぁ」なんて思ったかもしれませんが、女子は女子なりにクルマを愛し、カーライフを楽しもうとしています。なので、手出し口出しするときにはその女子をよく観察して、ちょうどいい加減でお願いできたらと思います。ほんと、めんどくさくてすみませんっ。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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