大好きなクルマ趣味の中身が変化……アラフォー&アラフィフのリアル (1/2ページ)

この記事をまとめると

■アラフォー&アラフィフ世代のカーライフの特徴を紹介

■体力面や精神面での変化がクルマとの付き合い方にも変化を及ぼしている

■クルマ好きにも確実に訪れる「老い」に抗うか、あるタイミングで現実として受け容れるかはあなた次第

年齢を刻むにつれて変わるカーライフ

 アラフォー&アラフィフ世代ともなれば、気持ちと気力だけはまだまだ20代! 若い人には負けてない……つもりになっているのは本人だけで、悲しいかな誰がどう見ても立派な中年です。いつの間にか徹夜ができなくなった。朝まで飲めなくなった。自分がまさかの老眼鏡なんて……。いくらやせ我慢しても、若作りしても当の本人は痛いほどわかっているはず。

 それはカーライフについても同じ。いまのアラフォー&アラフィフ世代にとって、若いときには頭の片隅にもなかった変化が起きているころです。夜が明けるまで走っていた。それが辛くもなんともなかった。そろそろ自覚してください。それは遠い記憶の、もはや幻影であることを。

仲間内で集まるのは日曜日早朝

 夜遅くに仕事が終わり、夕飯を済ませてシャワーを浴びたらいつもの待ち合わせ場所へ。あとは仲間と朝まで走る。夜明けと同時に帰宅して、少し仮眠してまた仕事へ……。なんであんなことができたんでしょうか。夜中でもキンキンに目がさえて朝までアクセル全開! 出勤後、午前中は何とか切り抜けてお昼休みに仮眠して復活!そんな毎日が楽しくて仕方なかった……なんてのは過去の話。同じことをいまやったら数日は使いものになりません。というより、やらないほうが身のためです。

 気づけば、仲間内で集まるのは日曜日の早朝に。ひとしきり「ダベって」、朝10時頃には解散して午後は家族サービスか愛車のメンテナンスに勤しむ。これはこれで理想の休日かも。

新たな人間関係を構築する気力が残ってない

 若い頃に一緒に走っていた仲間とはいまだに飲み友達だったり、いまでもクルマ趣味を続けていたり。良くも悪くも腐れ縁状態に。しかし、ネットが普及してからは、所有するクルマを介して新たな人間関係を構築する機会もグッと増えました。それはそれで大切なつながりであることは間違いがないのですが、問題はクルマを買い替えたとき。

 たとえば、スカイラインGT-Rがメインのクラブに加入したとして、ある日突然、ポルシェに乗り換えたら、前述のクラブのイベントには顔を出しづらくなるもの。かといってポルシェに関係するクラブに加入してイチから人間関係を構築するもなかなか気力がいる。愛車はもちろん大事だけれど、同じくらい「これまで築いてきた人間関係も大事(もういちどゼロスタートで同じことをやるのはしんどい)」ということに気づく年代でもあるんですよね……。


松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
藤沢武生

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