エンジンや安全装備を刷新! 中身は劇的に変化したスバル新型フォレスターのメカニズムをチェック (2/4ページ)

専用開発した新世代エンジンを搭載しHVも新設定

 新型フォレスターのコンベンショナルエンジンでは、大幅改良されたFB25型を搭載。2016年にデビューしたインプレッサ用のFB20型に続く、次世代FB型として直噴化を行いながら90%のパーツを新設計し、環境性能と動力性能をはじめ静粛性や燃費性能、信頼性などのファクターが全方位でレベルアップしている。

 エンジンのスペックとしては、ボア×ストローク94mm×90mm、総排気量2498ccは同一だが、直噴化によって圧縮比が10.3:1から12.0:1へと大幅に引き上げられ、熱効率が大きくアップ。燃料はレギュラーガソリン対応のままで、最高出力は129kW/5800rpmから7kW増しの136kW/5800rpmへ、最大トルクは235N・m/4000rpmから239N・m/4400rpmへと4N・mの増大を実現した。直噴化は圧縮行程での温度を下げる作用が高いので、高圧縮化とノッキング抑制を両立させるが、新FB25型では、燃焼改善を行うことで冷却損失も低減している。同じ混合気を燃やした場合でも、燃焼を短時間で済ませればガスの膨張力へと変換されるので出力や燃費が向上するというわけだ。
フォレスター

 新型FB25型では急速燃焼を実現するために、吸気のTGV(タンブル・ジェネレーション・バルブ)や吸気ポートの形状、隔壁の形状を改良。ポート下面からシリンダーヘッド側にガス流れを集中させることで、タンブル(縦渦)を圧縮行程でも残し、ピストントップもタンブル流を生かすように中央部を凹レンズ状にしてある。これにより同クラスのエンジンのなかでトップクラスの熱効率を実現している。

 しかし急速燃焼を行うと燃焼騒音は大きくなり、ともするとガサツなフィールになってしまう。この相反する課題を解決し、静粛性を一段と強化するために、先代ではクランクベアリングのNO.5のみに鋳込んでいた焼結合金製の補強部材をNO.1にも追加して、クランクシャフトの挙動を小さくしている。

 スバル初となる熱マネージメントシステムも導入されているのも注目だ。これは、エンジン冷却水回路の出入り口を水温センサーでモニターしながら、目標水温になるよう水温と水流を制御する。効果は絶大で、JC08モードでのエンジン始動では暖機時間が4割も短縮し、燃費性能やヒーターの作動時間の短縮を実現。さらに、高出力が必要なシーンでは水温を下げてノッキングを防ぐ。

 トランスミッションは改良型リニアトロニックを搭載した。新たなチェーンとプーリーによってレシオカバレッジが6.3から7.0へと10%ワイド化。加速性能と巡航時の低回転化を両立し、マニュアルモードも6速から7速に増やしている。また、トルクコンバーターも振動を吸収するダンパーの低剛性化で振動や騒音を大幅に減らすことに成功している。
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