トヨタ2000GTがバラバラ状態で展示された驚きの理由とは【大阪オートメッセ2019】 (1/2ページ)

バラしたのではなくこの状態で入手した

 新型スープラ=GRスープラの日本初公開で注目された今年の大阪オートメッセ。そのGRスープラが展示されたトヨタブースのすぐ隣の大阪トヨペットブースには、スープラの遠い先祖(?)、1960年代の名車、トヨタ2000GTが飾られていて、多くのファンが足を止めて眺めていた。

 この個体は、トヨタの往年のラリードライバーで、トヨタのワークスチームだったTTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)を率いた、オベ・アンダーソン(※)が、1989年のピレリ・クラシック・マラソンに出場し、約3000km走行したトヨタ2000GTそのものだった。

※オベ・アンダーソンは、KP61(2代目スターレット)CMに「ラリーの神様」というキャッチフレーズで出演。トヨタが2002年にF1に参戦したときは、TMGの代表として、F1チームの代表も務めた

 それにしても、シャシーとボディ、エンジンとミッションがセパレートして展示されているのは珍しい。

 なぜこのような展示になったのか。このトヨタ2000GTを出展した大阪トヨペットの広報宣伝グループ・モータースポーツ担当の加藤義久課長に話を伺ってみた。

「このクルマは、展示のために分解したのではなく、そもそもこの状態で入手したものなのです。前のオーナーさんが、レストアをしようとボディを板金し、スーパーホワイトでオールペンしたところだったのですが、当社のエンジニア、メカニックの教育の一環として、半世紀前の名車を自分たちの手で蘇らせることを目的に、あえて分解された状態の2000GTを探して入手しました」とのこと。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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