トヨタ2000GTがバラバラ状態で展示された驚きの理由とは【大阪オートメッセ2019】 (2/2ページ)

大阪トヨペットのメカニック全員でレストア予定!

 大阪トヨペットといえば、大阪トヨペットグループを母体とするモータースポーツチーム=「OTZモータースポーツ」として、スーパーGTのGT300クラスにも参戦していることでも知られている(マシンはレクサスRC F GT3 ゼッケン60番)。

 そうしたモータースポーツの最前線で、最新の技術を磨く一方で、クルマとしての原点を古いクルマから見直し、走る、止まる、曲がる根本を学び直そうという趣旨で、トヨタ2000GTを教材にした、レストアチャレンジ「プロジェクトR」をスタートさせるというのだ。

「クルマ自体は、昨年の年末に我々の手元に届いたばかりで、本格的なレストア作業はこれからスタートです。本体以外パーツは何もないので、まずパーツリストの入手からはじめました。足りない部品は何か。ない部品はどうするのか。欠品パーツを探すのか。自分たちの手でつくるのか。本当にそこからはじめます」

 大阪トヨペットは、50店舗以上も事業所があり、360人のメカニックがいるそう。その360人を何らかのカタチで全員この2000GTのレストアに関わらせるのが、この「プロジェクトR」の方針だ。

 今後は、メカニックの研修センターにこのクルマを持ち込んで、メカニック全員の手で一から組み直し、技術の向上とともに、社員と社員の絆を深めることにも活用される。

「時間はかかるかもしれませんが、完璧にレストアさせて、サーキットも走れるほどクオリティの高い2000GTに仕上げます」と加藤課長もおっしゃっていたので、名車復活の日を楽しみにしていよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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