気兼ねする必要なし! ディーラー試乗がセールスマンにとってメリット多大なワケ (1/2ページ)

買う気がなくても試乗はできる

 仕事柄もあり筆者もよく新車販売ディーラーへ出かけるのだが、その時に担当セールスマンから「ご試乗してみますか?」と聞かれることが多い。これはセールスマンが応対したお客の“買う気の本気度”を試すとともに、新車を購入したいという気持ちを試乗により煽りたいというねらいがある。

 試乗を勧めても、「試乗は今度だね」などとはぐらかせばセールスマンは、「まだまだ購入意思が固まっていないな」と判断し、しつこくならない範囲で試乗を勧めて応じるようならば、「新車購入へ気持ちを一歩前へ進めることができた」と判断するのである。

 ただ、買う気がなければ試乗ができないというわけでもない。ストレートに「試乗したい」と申し出れば対応はしてもらえる。

 ただし、最近は試乗前に「誓約書」のような書面への署名を求めてくるディーラーも出てきている。法令順守して試乗するとか、万が一にも事故が発生した時の対応など試乗するにあたっての「お約束」がそこに書かれている。過去にはディーラーで試乗中(お客が運転中)に、法令順守を怠り(制限速度を極端に上まわる速度での走行など)甚大な交通事故が発生したケースもある。もちろん事故当事者であるお客には運転当時者としてのそれ相応のペナルティが課せられるが、車両管理をしているディーラーにも賠償責任が発生してしまう。そのため試乗前に書面への署名をしてもらい同意を促しているのである。

 またディーラーによっては運転免許証の確認もするところがある。企業コンプライアンスが重視される世のなかでは仕方のないことなのかもしれない。しかしそのようななかでも、セールスマンが同乗しないで、「適当にまわってきてください」というディーラーもいまだに存在したりして、その対応はまさに千差万別なのである。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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