気軽に手を出すと後悔することも! 経験者が語る「旧車乗り」が遭遇する14の難点 (2/2ページ)

トラブルも個性と思えるようになれると俄然面白くなる!

8)パーツが高い

 あったとしても、各メーカー、毎年どんどんと価格改定をしていて、ちょっとした部品でも驚く値段だったりする。あるだけマシと自分を慰めるしかない。

9)修理が高い

 今のクルマはメンテナンス性も考慮して作られている。旧車はそもそもそう作られていないこともあるし、整備性はよくてもネジの固着で手間がかかったり、オーバーホールに時間がかかったりして、すぐに修理完了とはいかない。そうなると時間工賃がどんどんと掛けられていくわけで高くなる。

10)車検が高い

 もちろん通すだけ、と言えば今のクルマと変わらない。それでは意味なし。旧車にとっても車検は消耗品の交換を行うポイントでもある。冷却水、プラグ、オイル、ブレーキなどなど。さらにタペットの調整や増締めなども行ったりして、整備費用はけっこうかかる。調子が悪くなくても、車検で20万円超えはざらだ。

11)車両保険に入れない

 クラシックカー保険というものがあるが、走行距離にしばりがあったり、保険料がかなり高い。場合によっては一般の車両保険に入れなくはないが、旧車としての価値を認めてもらわないと無理。減価償却という点では旧車はゼロ円である。

12)盗まれることもある

 名車と呼ばれる旧車は盗難確率は高い。車両丸ごとでなくても、パーツ単体で価値があるので、なおさらだ。また車両盗難でなくても、エンブレムが取られたりする確率も高い。

13)音が大きい、臭い

 規定値内と言っても、新車当時の基準なので音がうるさい。触媒がない時代のクルマなら排気ガスはかなり臭い。クリーンな今のクルマに慣れているのでなおさらだ。ちなみに家族の不評を買いやすいポイントでもある。

14)街でやたらと話しかけられる

 車種にもよるし、興味あると人とのコミュニケーションという点ではいいことかもしれないが、信号で止まっているときや駐車しているときも話しかけられることがある。壊れるか? 部品はどうしているのか? 何年式か? 自分も乗っていたなど、さまざまな質問が投げかけられる。最近は勝手に写真を撮られることも増えてきた。

 と、いろいろと挙げてみたが、これらも個性として考え、今のクルマにはない魅力ともども受け入れられれば、楽しい旧車ライフが待っている。一歩、踏み出してみてほしい。まぁ、なんとかなるものである。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
趣味
レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
好きな有名人
遠藤ミチロウ、岡江久美子

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