ここではそのなかでもとくに売れ筋のトヨタC-HR、ホンダ・ヴェゼル、マツダCX-5にスポットをあて、それぞれの魅力を探っていきたいと思う。
■トヨタC-HR
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この3台のなかで、ハイブリッドがあるのはこのトヨタC-HRとホンダ・ヴェゼルだが、ハイブリッド感がより強いのは、さすがトヨタ・ハイブリッドカーのC-HRだ。発進はもちろん、巡航中でもモーター走行モードに入る領域が広く、静かで滑らかな走行感覚が特徴だ。30.2km/LのJC08モード燃費も3台中、最上となる。
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2WD車では全高が立体駐車場の入庫が容易な1550mmに抑えられ、都会でも使いやすいのも(4WDは1565mm)、SUVとして大きな特徴で、同時に最低地上高140mm(2WD/4WDは155mm/プリウス130~135mm)、サイドシル地上高約400mmと、悪路走破性は乗用車並みとはいえ、乗降はSUVらしからぬ容易性がある。
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つまり、SUVのカタチをしていても、オンロードメインのデザインコンシャスな乗用クロスオーバーモデルというキャラクターであり、幅広い層に受け入れられて当然とも言える。