排ガス規制で消えゆくクルマもあったが意欲作も登場! 平成14年誕生の名車&迷車5選 (2/2ページ)

79万円という破格の1.3リッターコンパクトカーも誕生

3)マツダ・アテンザ(初代)&デミオ(2代目)

 1996年にフォード傘下となって以来本当に苦しい時期が続いていたマツダの復調し始めたのが2002年だった。この年には当時のカペラの後継車となるミドルセダンの初代アテンザと2代目デミオが登場。

 2台ともそれまでのモヤモヤしたものを発奮させたような良好な仕上がりで、マツダの本格的な復活に強い期待を持たせてくれた。

4)スズキ・スイフトSE-Z(初代)

 初代スイフト自体は軽自動車の車体を拡大し、1.3リッターエンジンを搭載した簡素なコンパクトカーである。それだけにもともと価格は安かったのだが、この年の6月に登場したSE-ZグレードはABS以外フル装備にもかかわらず、MT車なら79万円という軽自動車よりも安いビックリ価格に値下げされた。この頃マクドナルドのハンバーガーは59円、吉野家などの牛丼は280円程度の価格で当時のデフレを象徴していたが、スイフトSE-Zもこの時代を思い出す題材の1つと言えるのかもしれない。

5)ダイハツ・コペン(初代)

 1999年と2001年の東京モーターショーへの出展を経て、ホンダ・ビート、スズキ・カプチーノの絶版以来、久々に登場した軽のオープンスポーツカー。初代コペンはFFで、ミッドシップのビートとFRのカプチーノに比べると乗用車的なのは否めなかったが、その代わり初代コペンは前年に登場した4代目ソアラのような電動メタルトップや入念な塗装といった軽自動車とは思えない贅沢なクルマだった。

 その割に価格は約150万円と内容を考えれば激安で、MTに加えATも設定され、安心感ある電動メタルトップや軽自動車の維持費の安さ、風を楽しみながらノンビリ走るプロムナードカー(お散歩クルマ)としての魅力も含め、マツダロードスターとは違った意味で多くの人にオープンカーを提供したことは初代コペンが残した大きな功績だ。


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