洗車はサボってないのになぜかヤレてる! 10年落ち車の意外な劣化点とその対策7つ (2/2ページ)

単なる汚れじゃない! ガラスも劣化してくる

その5 ガラス

 ガラスというのは新車のときは、当然のことながら、スッキリとクリアだ。それが次第に失われてくる。硬いと思うが、実際は細かいキズはワイパーなどによってどんどんと付いていく。またガラスそのものも白っぽく劣化してくる。またフロントに使われる合わせガラスは、2枚のガラスを合わせて作られているが、その間に湿気が入り込んでわずかだが曇ってくることもある。あまりに気になるようなら新品に交換するのもいいだろう。交換用にも断熱ガラスが用意されていて、オススメである。

 ちなみにUVカットガラスの効果も次第に薄れてくるもので、永続するものではないのも覚えておいてほしい。

その6 足まわり

 最近のエンジンやミッションはチャンとメンテをしていれば、オーバーホールが必要ないほど耐久性は進化した。一方、足まわりは劣化が進み、10年経過すると機能がかなりなくなってしまう。ショックのうま味は数万km。ブッシュも同様と言われるが、それでも走れるから問題にならないというか気にならないだけ。走りにこだわるならショック交換やブッシュの打ち替えなどを行なうとシャッキリする。

その7 ヘッドライトレンズ

 経年劣化で今一番話題というか、困っている人が多いのが、ヘッドライトのレンズが曇ってしまうこと。ガラスであれば問題なかったが、樹脂となってから頻発。原因は紫外線で、表面の保護膜が劣化して剥がれてしまい、樹脂が劣化してしまうというのが症状だ。劣化した表面を磨き取って、コーティングする市販のリペアキットも売られているが完璧ではなく、しばらくすると曇ってきてしまう。

 プロ用の強力なコーティングを施工してもらうか、削り取ったうえでクリアで塗装してしまうしかない。あとは新品に交換するか。ちなみに液剤をスチームするとクリアになるキットがあるが、健康被害があるとされているものがあるので要注意だ。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
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レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
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