クルマの「あおり運転」は海外にも存在するのか? (2/2ページ)

一方でその他の国々ではあおり運転をあまり見かけない

2)欧州やアジア、南米などの場合

 一方、欧州各国でのあおり運転はどうか?

 筆者の経験上、ドイツ、フランス、イタリア、スペインなどの旧西欧各国、チェコ、ポーランドなどの旧東欧各国、そしてフィンランドやスウェーデンなど北欧各国で、あおり運転はさほど目立たないように思える。もちろんゼロではないが、テールゲーティングが横行するアメリカと比べるとかなり少ない印象だ。

 また、中国、南米、そしてインドでは、あおる前から、遅いクルマに対しては一気に抜いていく。とくにインドでは、高速道路の車線はなきに等しく、路肩でもどこでも抜いていくので、同一車線であおる必要もないようだ。

 その他、一般的に運転がとても粗いと言われている韓国だが、こちらも筆者の体験上はあおり運転が酷い、という印象はない。

 このように、あおり運転が目立つのは、アメリカと日本ということになる。

 国民性も、そして人気車種も大きく違うアメリカ人と日本人が、なぜ、あおり運転をする傾向が高いのか?

 その理由を示すような文献や調査報告を目にしたことはない。

 ただし、交通事故の死亡者数では、アメリカは日本の約10倍に相当する年間約3万3000人。その数は過去数年間、横ばい状態が続いており、先進的な運転支援システムの搭載が増えても、減少へ転じることはない。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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トヨタ・ハイエースキャンパーアルトピア―ノ等
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動物たちとのふれあい
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