丁寧に乗り続けたのに不調! クルマのエンジンを高回転まで回すべき理由とは (2/2ページ)

やはり気持ちよく走りたいと思うなら適度に高回転まで回すべし

 たとえば、夫婦で一台のクルマを使っている場合、普段は奥さんが近所の買い物や子どもの送迎だけに使っていて、エンジンを高回転まで回す機会がない。そうするとエンジンも運動不足で怠け癖がついてくる。でも、旦那が週末、海だ、山だと遊びに出かけ、高速道路も使って長距離も走り、途中のワインディングもいいペースで走ってきたりすると、リハビリ終了。月曜日に奥さんがクルマに乗ったとき、「あら? 何か調子がいいかも」って気づいたりして……。

 こうしたリハビリトレーニングは、エージング(慣らし)と同じで、適度な負荷をかけながら、丁寧なアクセルワークできれいに燃焼させ、徐々に回転数を上げていき、ときどきエンジンを冷ましてやるのがコツ。半日ぐらい鍛え直せば、回り方が重たいエンジンが、けっこう気持ちのいい吹き上がりに変わってくるのがわかるはず。

 そんなことしなくても大差ないし、燃費にもよくなさそうだし、エンジンが不調になるわけでもなければ、各部の消耗が増えるだけ……と思う人は、わざわざときどき高回転まで回さなくても問題ない。一方、たしかに大差はないかもしれないが、その差は大事。どうせなら軽く回る気持ちがいいエンジンに乗りたいという人は、ときどき再特訓して、「アタリ」のついたエンジンに鍛え直すようにしてみよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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