【試乗】VWゴルフ&シャランに待望のディーゼル搭載! 物足りなさはあるもののベストバイな仕上がり (1/3ページ)

満を持してゴルフにもディーゼルが搭載

 欧州では悪者扱いを受けているディーゼルだが、それはEuro4以前の旧世代ユニットを搭載しているモデルの話。最新モデルはより厳しい規制に対応しており、「超クリーンディーゼル」と呼んでもいいくらいである。

 日本市場ではそんな欧州勢の超クリーンディーゼルが積極的に導入されている。日本では石原都知事(当時)のペットボトル会見以降、ディーゼルエンジン搭載の乗用車は絶滅したが、2006年にメルセデス・ベンツ「E320CDI」の日本導入を皮切りに復活。さらにマツダの「スカイアクティブD」の登場で一気に拡大。現在は多くの海外勢がディーゼルモデルをラインアップしている。

 ちなみに長距離移動の多い欧州では、満タンで航続距離の長いディーゼルが好まれるのはわかるが、なぜ日本で再び市民権を得たのか? それは燃費の良さや燃料(軽油)の安さといった経済性のみならず、低回転からグッと立ち上がるトルクやドライバビリティの良さなど、走りの良さを評価しているのだろう。

 そんななか、輸入車勢のなかでは販売台数ベスト5の常連となるフォルクスワーゲンは、数多くのリクエストを受けながらもディーゼル導入に出遅れていたのも事実だ。元々、ディーゼルモデル導入の計画は早いタイミングであったと言うが、2015年のディーゼルゲート問題から、国交省が認可する上でかなり慎重になった……というウワサも聞いている。

 とはいえ、2018年に導入したパサート以降、クロスオーバーのティグアン、コンパクトミニバンのゴルフ・トゥーランにディーゼル(TDI)が追加。どれだけ待ち望まれていたのかは販売比率に表れており、全体では5割超、ティグアンに関しては8割超が選択しているそうだ。そして今回、主力のゴルフとともに追加されたのが輸入車勢では数少ないスライドドアの採用のミニバン「シャラン」だ。


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