愛され続けて50年以上! 日本を代表するトヨタ・カローラの足跡をたどる (2/3ページ)

今もなお愛される人気のAE86はカローラの派生モデル

 1974年、自動車史上で極めて重要なクルマがデビューする。それはVWゴルフ。世界的大ヒット車、VWビートルの実質的後継モデルである。ビートルがRRだったのに対し、ゴルフは真逆のFFレイアウトを採用。ゴルフもまた世界中で大ヒットし、FFモデルの優秀さをアピールすることに成功する。

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 国内でも1980年、5代目マツダ・ファミリアが登場。ゴルフとほぼ同じコンセプトのFF2ボックスカーで、窮地に陥っていたマツダを救うほどの大ヒットとなる。

 トヨタは1978年にターセル/コルサという兄弟車を登場させる。トヨタ初のFFモデルだ。だがカローラはクルマもそうだが、ユーザーもコンサバティブな人が多い。躊躇したのか、1979年登場の4代目はFRレイアウトをキープ。1983年の5代目でようやくFFを採用する。だが名車TE27の流れを汲むスポーツモデル、レビンはFRを残した。AE86型レビン(とスプリンター・トレノ)は「ハチロク」の愛称で人気を呼んだ。現行トヨタ86はこのクルマにインスパイアされている。

 1980年代、日本の自動車業界に「ハイソカーブーム」が巻き起こる。簡単に言えば高級車ブームだ。1981年、高級パーソナルカーのソアラが登場。1982年にはX60系マークIIがマイナーチェンジし、通称「イーグルマスク」が与えられると人気に火が付いた。兄弟車のチェイサー/クレスタとともに大人気となる。1984年、マークII 3兄弟はモデルチェンジされX70系になると、人気はさらに加速。ライバルメーカーにも飛び火し、日本はハイソカーの大ブームに沸いた。さらに日本は「バブル経済」となり、空前の好景気が訪れる。カローラの歴史画像はこちら

 この影響がカローラも及んだ。6代目から高級路線にシフトし、上級グレードには豪華装備が与えられている。1990年には国内で30万台以上の販売台数を記録するなど人気は高かった。続く7代目はバブル期による潤沢な開発費もあって、高級路線にさらに拍車がかかった。当時の最高級車、初代トヨタ・セルシオ(現在のレクサスLS)のような雰囲気があった。だがバブルは弾ける。

1979年 4代目カローラ

カローラ唯一の丸4灯ヘッドライトを採用し通常モデルは最後の後輪駆動車

 1.3Lに加え、新開発3A-U型1.5Lを搭載。セダンはカローラ史上唯一の丸型4灯ライトを採用する。また、セダンにもレビン同様の1.6L DOHC搭載車を設定している。カローラの歴史画像はこちら

 初代モデルから商用ライトバンを用意していたが、1982年、初めて乗用モデル、カローラ・ワゴンが登場した。カローラの歴史画像はこちら

「カローラ」の名を冠した初のFFモデル

1982年 カローラII

 トヨタ初のFF車は1978年登場のターセル/コルサ兄弟。1982年にフルモデルチェンジされると、カローラIIが加わり3兄弟化。カローラの名を冠した初のFFモデルだ。車格的にはカローラより下のコンパクトモデル。カローラの歴史画像はこちら

1983年 5代目カローラ

世界の潮流に従いついにFF化。だがレビンはFRを残し伝説のクルマへ

 4代目までのFRレイアウトと決別、FFモデルとなった5代目。セダンと5ドアハッチバックを用意。レビンはFRを踏襲し、4A-GEUを積む名車「AE86(ハチロク)」が登場。カローラの歴史画像はこちら

 5ドアハッチバックモデルは「リフトバック」と呼ばれた。FF化による恩恵で、室内スペースは大きく拡大。カローラの歴史画像はこちら

 名車の誉れ高いAE86型カローラ・レビン。130psの4A-GEU型1.6L DOHCを搭載するFRだ。カローラの歴史画像はこちら

1987年 6代目カローラ

ハイソカーに倣い高級路線へシフト。レビンもFF化し初の4WDも登場

 ハイソカーブームもあって高級車路線にシフト。内外装の圧倒的なクオリティアップが図られた。セダンに初のフルタイム4WDが設定された。ホットモデルのレビンもFF化されている。カローラの歴史画像はこちら

 レビンもFF化。NAとスーパーチャージャーが用意され、スーパーチャージャー仕様の後期モデルは165馬力を誇る。カローラの歴史画像はこちら

1991年 7代目カローラ

バブル経済の余波を受け、「ミニ・セルシオ」的な高級路線の頂点

 高級路線をさらに進め、内外装とも極めて高品質となった7代目。「ミニ・セルシオ」的な雰囲気すら醸し出す。次世代基準の創出をコンセプトに安全性・信頼性も向上した。カローラの歴史画像はこちら

 当時、日本は空前のワゴンブームが巻き起こり、カローラ・ツーリングワゴンも人気を集めていた。カローラの歴史画像はこちら

JTCC参戦用の激レア限定車

1994年 カローラTRD2000

 全日本ツーリングカー選手権のノウハウを活生かした99台限定のレア車。実際販売されたのは12台程度だという。180馬力の3S-GE型2 L DOHCエンジンを搭載、外装から足まわりまで手の入ったコンプリートモデル。カローラの歴史画像はこちら

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