最近クルマの3ナンバー化が顕著だが本当は5ナンバーがいい? 日本のユーザーの「本音」を販売台数から読む (2/2ページ)

じつは選択肢が豊富! 5ナンバーのクルマのほうが売れている

 では、日本市場は積極的に3ナンバーモデルを選んでいるのかといえば、さにあらず。自販連の発表している2019年度上半期(4~9月)の新車販売トップ10は以下のようになっている。

 1位 トヨタ・プリウス(3ナンバー)

 2位 日産ノート(5ナンバー)

 3位 トヨタ・シエンタ(5ナンバー)

 4位 トヨタ・アクア(5ナンバー ※一部3ナンバー)

 5位 トヨタ・ルーミー(5ナンバー)

 6位 トヨタ・カローラ(3/5ナンバー)

 7位 日産セレナ(5ナンバー ※一部3ナンバー)

 8位 トヨタ・ヴォクシー(5ナンバー ※一部3ナンバー)

 9位 トヨタ・ヴィッツ(5ナンバー)

 10位 ホンダ・フリード(5ナンバー)

 アクア、セレナ、ヴォクシーは一部のグレードで3ナンバーとなるが、基本的には5ナンバーサイズのボディである。また、上半期でいえばカローラもカローラスポーツが3ナンバーなだけで、フルモデルチェンジ前のセダンとワゴンは5ナンバーサイズ。つまり、純粋な3ナンバーボディでトップ10に顔を出しているのは1位のプリウスだけだ。車両価格との兼ね合いもあるので、購入理由が5ナンバーサイズにこだわっただけとはいえないが、結果的に5ナンバーを選んでいるユーザーは多い。

 上記のトップ10に入らなかったモデルでも、ホンダ・フィットやマツダ・デミオ(MAZDA2)、スズキ・スイフトやスズキ・ソリオ、さらにスズキ・ジムニーシエラなど5ナンバーサイズのモデルはほかにも存在している。日本を代表するビッグネームであるカローラが3ナンバー化したことで5ナンバーが減っているように感じてしまうが、イメージよりもずっと5ナンバーの選択肢は豊富なのも事実だ。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
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モトブログを作ること
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