国際的になっても車名が間違いなど当たり前? 中国のモーターショーで見られた日本ではあり得ない光景とは (2/2ページ)

国際モーターショーでも欧文がまったく読めないスタッフ多数!?

 しかし、よく会場内を観察してみると、相変わらずというか“微笑ましい”光景を探すことができる。その微笑ましい光景のひとつが展示車の化粧プレートの着け間違いである。筆者も語学堪能というわけではないが、この業界に籍を置く身なので、欧文車名を読み取ることぐらいはできる。しかし、ショー設営スタッフのなかには欧文車名がまったく読めないひともいるようで、根本的に異なるモデルの化粧プレートが貼られることもある。

 今回は東風日産でおかしな化粧プレートを発見した。中国では東風日産でティアナが生産され販売されていたが、北米市場でフルモデルチェンジしたティアナの兄弟車“アルティマ”が、中国市場でもティアナの後継モデルとして登場。しかし、車名はティアナのままデビューしているのだ。ここでややこしかったのが、漢字車名はそのまま同じものが使われ続けたのである。

 ショー会場で展示されていたアルティマについていた化粧プレートは、漢字車名の下に“TEANA”との表記。しかしトランクには欧文で“ALTIMA”というプレートがしっかりとついていた。「先代の化粧プレートがそのまま流用されてしまったのか」と考えるのが、この光景になってしまった理由なのだろうが、「国際展覧会」と名乗る広州ショーで展示するというのに、誰もわからなかったというのが日本では信じられない話ともいえよう。

 ほかにも、展示車の近くにタブレットを内蔵したスペックボードがよく置かれているが、中国メーカーでは、結構な頻度で電源が入っていなかったりするエラー状態となっている。東京モーターショーでは、このような“手落ち”はまずないので、そこだけは東京モーターショーのほうが優位性はあるといえよう。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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