【運転する高齢者がいる家族は必見!】安全装備が充実した100万円台のクルマ5選 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■高齢者にも勧められる100万円台で買える安全・安心装備充実のクルマを紹介

■2021年に新車への標準装着が義務化された衝突被害軽減ブレーキはマストな装備

■アクセルの踏み間違いに対応する前後誤発進抑制装置も不可欠でブレーキ機能付きが安心

安全装備付きのモデルは安価では買えないと誤解されがちだが……

 自身が高齢者でなくても、高齢の両親が新しいクルマを選ぶとしたら、どんなクルマを薦めるだろうか。今、しばしば高齢者による事故のニュースが飛び込んでくるが、現時点で可能な限り、安全・安心なクルマを薦めるのは当然のこと。とはいえ、予算もある。ここでは、100万円台で買える、安全・安心装備充実のクルマを紹介したい。

 クルマの安全装備の基本中の基本が、2021年に新車の標準装着を義務化することが決まった自動ブレーキ=衝突被害軽減ブレーキ。これはもう、マストな装備と言える。肝はここからで、その衝突被害軽減ブレーキが歩行者、夜間対応であることが望ましい。高齢者の事故は自損事故だけでなく、歩行者を巻き込むこともあるだろうし、運転するのが日中だけとは限らないからだ。

 そして、高齢者の事故でよくある、アクセルの踏み間違いに対応する、前後誤発進抑制装置も不可欠と言っていいだろう。それも、制御だけでなく、ブレーキ機能が付いているとより安心だ。

 またバックモニターが付いていたとしても、バックで駐車場から出るときなど、後方の車両を検知してくれるリヤトラフィックアラートもあるとうれしい。高速走行の機会もあるというなら、後方の死角から接近する車両を検知し、車線変更の安全を高めてくれるブラインドスポットモニターも必要だろう。無理な車線変更による接触事故は、速度域の高い高速道路では大きな事故に直結する。

 さらに言えば、万一の際の安心を高めてくれるオペレーターサービス、緊急事態に対応してくれるSOSコールもあると、高齢者でなくてもドライブの安心・安全は飛躍的に高まるのである。

 以上は、理想論であり、高級、高額車ならともかく、100万円台のクルマにそのすべて、あるいはほとんどが付いているようなクルマはない、と思えるかもしれない。が、あるんです。

1)日産デイズ

 まずは軽自動車の日産デイズである。今では軽自動車でも衝突安全性、先進運転支援機能が充実しているクルマも多く、とくに日本カー・オブ・ザ・イヤー2019-2020のスモールモビリティ部門賞を受賞した日産デイズは、軽自動車として初めて、高速道路同一車線半自動運転技術のプロパイロットを搭載した、日産がいちから開発した軽自動車だ。

 歩行者対応のインテリジェントエマージェンシーブレーキ=衝突被害軽減ブレーキや、ブレーキ制御付きの踏み間違い衝突防止アシスト、フロント&リヤソナー、サイド&カーテンバッグなどを全グレードに標準装備。さらに、エアバッグとも連動したヘルプネット=SOSコール、日産コネクトナビによるオペレーターサービスまで利用できるのだから、ドライブ中の安心感は絶大と言っていい。

 リヤトラフィックアラートやブラインドスポットモニターこそ付いていないものの、100万円台で買えるクルマとして、オペレーターサービスやSOSコールまで用意されているのだから、安全・安心装備の充実度はピカイチと言っていい。

 価格はもっとも高いグレードのハイウェイスターGターボ プロパイロットエディションでも約167万円。ターボはいらない高齢者にぴったりなXなら、日産コネクトナビやSOSコールを付けても100万円台にまるっと収まる約135万円である。なお、プロパイロットはハイウェイスターのみの設定だが、高齢者に必須と言えそうなSOSコールは全車にオプション設定されているから、ぜひ注文すべきだろう。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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