AT車は「P」や「N」じゃなきゃ始動しないのになぜ? ブレーキを踏まないとクルマのエンジンがかからないワケ (2/2ページ)

ATでもシステムが故障する可能性はある

 ただ、じつはこのシフトがどこに入っているかを判別しているのはギヤポジションセンサーというセンサーであり、このセンサーが故障する可能性もゼロではない。現に「Pに入っているのにエンジンがかからない」といったトラブルの原因のほとんどがこのセンサーの不良なのである。

 つまり、Pに入っているのにエンジンがかからないというトラブルが発生するということは、Pに入っていないのにエンジンが始動する、という可能性もあるということ。そういった意味で二重のセーフティ機構という考えでブレーキを踏んでいないとエンジンが始動しないようになっているというわけなのだ。

 その一方で、ブレーキやクラッチを踏まなくてもエンジンが始動できるようになるアフターパーツも存在しており、これらを装着することは違法改造というわけではないが、万が一のときのための機能をなくすということになるので、あくまで自己責任でお使いいただきたいところだ。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
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長距離ドライブ
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