【マイルドよりワイルド!】エコ全盛時代に抗うように「これぞターボ!」の刺激が味わえるお手頃な現行車4選 (2/2ページ)

刺激たっぷりの走りを見せるホットハッチモデルも!

2)ホンダ・シビック

 ホンダ・シビック ハッチバックに搭載される、2.4リッター並のトルクを発揮するという1.5リッターの高効率な過給を実現する吸排気デュアルVTCや電動ウェイストゲート付ダウンサイジングターボエンジンもなかなかターボらしいユニットだ。

 さすがに現代の高効率ターボエンジンだけに扱いにくさはまったくなく、すべてに引き締まったスポーティテイストと合わせ、走りを最優先するホンダらしい、上質な刺激性あるクルマに仕上がっている。

3)アバルト595

 価格は300万円オーバーになってしまうが、ミニマムなサイズで刺激に満ちた走りを楽しませてくれる、イタリアからの刺客がアバルト595である。何しろインパネ上面にターボのブースト計があるぐらいで、1.4リッターのアバルトチューンドのターボエンジンの刺激性は、もはや希少とも言えるほどマニアックでもある。

 乗り心地はかなりハードで、シングルクラッチのシーケンシャル式トランスミッション(2ペダルのセミオートマ) はフィアット500ほどではないにしてもギクシャクするシーンがあるのだが、そんなことはどうでもよくなる、スペシャルチューンドターボエンジンなのである。サソリのエンブレムは、伊達ではない。

4)MINI

 1.5リッターの3気筒エンジン搭載車でさえ、ターボの威力を存分に生かし、その気になれば得られる血の気が引くような加速力、ゴーカート感覚の操縦性を身につけているのがMINIだ。2018年のマイナーチェンジでは、乗り心地が劇的に向上し、7速DCTのシフトレスポンス、ショックのなさもまた素晴らしい。

 ダイレクト感に満ちた操縦性も相まって、アクセルの踏み加減で小さな高級車(とくにロングホイールベースの5ドアモデル)にも、刺激性たっぷりのホットハッチにも姿を変えてくれる二面性を持つのがMINIというわけだ。モデル、搭載ターボエンジンによって刺激度が異なるので、自分にちょうどいい1台を、膨大な!? モデルラインアップから選んでほしい。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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