【アマチュアにはもっとも敷居の高いスポーツ!】一般人がレースに出るならどのぐらい費用があれば参戦できる? (2/2ページ)

勝つためには車両価格の2倍程度の予算を見込むべき

 ひとつは、修理費用だ。アマチュアの場合、「クラッシュしないことが前提」でレースに出ている人が多い印象がある。その際の修繕費がいかに大きいかは、クラッシュしたあとに直面する問題だ。ワンメイクレースでは一般車両がベースだが、大クラッシュではなくても、車体のゆがみの大幅な修理を伴うような「全損状態」になる可能性も十分ある。

 もうひとつが、「勝つための費用」だ。勝つためには実際にサーキットでの練習が必要だが、ゴルフ練習場に行くのとは違い、サーキットでの練習費用は、本番レースとさほど変わらない。さらに、エンジンのオーバーホールやサスペンションなどへのきめ細かいメインテナンスなど、車両規定上でマシンがイコールコンディションであっても、毎レースでマシンをベストコンディションに仕上げるためには費用がかかるのは当然だ。

「自分は参加すること自体が楽しい」という割り切りを持てば、費用を抑えることができるが、そもそもモータースポーツに参戦する人は「勝ちたい」「もっと上手くなりたい」という向上心が強い。結果的に練習コストがかさむようになる。

 参戦レース数にもよるが、ワンメイクレースであっても、勝つためには少なくとも、車両価格の2倍程度の予算を見込むべきだ。あくまでも見込みであって、様々な工夫で経費を削減することは十分に可能。とはいえ、「モータースポーツはお金がかかる」という大前提を忘れないでほしい。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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