かつて憧れの装備だった屋根が開く「サンルーフ」の装着車が減ってきたワケ (2/2ページ)

愛煙家にとっても便利な装備だったが……

4)タバコを吸わなくなった

 サンルーフは大きく開けられるだけでなく、端っこを少しだけチルトアップさせることもできるのがほとんど。これはタバコを吸うときの換気にもってこい。外気導入にして、チルトさせると自然に煙は出て行くのだが、喫煙率が低下しているだけに、ありがたがる人も減ってきているのは当然のこと。

5)断熱性が悪い

 ガラスだけでなく、内張りと同じ素材でできたボードがフタとして付いていることが多いが、断熱材が入れられないだけに、エアコンの効きなどに影響が出てしまう。夏は外の熱気が入り込んでくるし、冬は車内が冷えてしまうことになる。

6)長期的に見ると劣化しやすい

 旧車の取材をしていると、かなりの確率でサンルーフ(Tバー含む)部分からの雨漏りが発生している。開口部まわりのゴムが劣化して漏れてしまうのだが、パーツがあればいいが製造中止のことも多い。将来的なリスクであるのは事実だ。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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愛車
フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
趣味
レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
好きな有名人
遠藤ミチロウ、岡江久美子

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