運転が恐くなくなる! クルマに詳しくなくても本当に使えるお助け装備5選 (2/2ページ)

バックが苦手、車線変更が怖い! という悩みも解決

3)BMW「リバース・アシスト」

 続いて、とにかくバックが苦手という人に必要なのは、登場したばかりの最新機能とも言える、BMW1シリーズのリバース・アシスト。これは、35km/h以下の走行時に直近50mの元来た道を、そのまま自動で戻ってくれるという面白い機能です。

 最初に聞いたときには、どんな時に使うの? と不思議に思ったのですが、よくよく思い返してみると、たとえば細い道を通って駐車場に入っていったら満車で、Uターンスペースもなく、自分でバックして延々と戻らなきゃならない、なんてことが、地方のビジネスホテルに行ったときなどに何度かありました。こんなシーンでリバース・アシストがあれば! 大助かりですよね。

 しかも、一度エンジンを切って翌朝になってもコースを記憶してくれているので、駐車場に停めて一泊して、翌朝バックで出るなんて時にも使えるんだそう。これは思わぬところで、いろいろと助けてくれそうだなと感じました。バックが苦手な人にとっての救世主ですね。

4)メルセデス・ベンツ「アクティブレーンチェンジングアシスト」

 さて、車庫入れもバックもできるけれど、車線変更がちょっと怖いんだよね、という人もいます。そんな人に知ってほしい機能が、メルセデス・ベンツAクラスのアクティブレーンチェンジングアシストです。これは、高速道路で車線変更をしたい時に移動したい方向へウインカーを点滅させるだけで、クルマが自動的に安全確認をして車線変更してくれるというもの。

 車線変更が苦手な人というのは、斜め後ろなどの死角がよく見えていなくて、移動しようとしてビビーッと鳴らされたことがあったり、そもそもどのタイミングで移ればいいのか、よくわからないという人が多いです。でもそんな人でも、このアクティブレーンチェンジングアシストを作動させれば、安全に確実に車線変更できて大助かりですね。

5)トヨタ「オペレーターサービス」

 そして最後は、意外なのですがナビ設定が苦手という人、けっこう多いのです。タッチパネルのどこを触ればいいのかわからないとか、行き先の通称はわかるんだけど正式名称がわからなくてどうしよう、なんて時もありますよね。

 そんな人には、トヨタ・カローラをはじめ多彩な車種に採用されはじめているコネクテッド機能・T-Connectの中のオペレーターサービスが便利です。24時間365日、スイッチを押すだけで専任のオペレーターが応対してくれるので、行きたい場所の名称が曖昧でも調べてくれるし、そのままナビに送信してくれるので目的地設定も完了。

 また、万が一の際にロードアシストに取り次いでくれたり、夜間や休日に開いている診療機関を案内してくれたりと、まるでコンシェルジュがいるような心強さです。オペレーターサービスPlusを申し込めば、ホテルやレストラン、飛行機などの予約まで頼めるんですよ。これなら行動範囲も広がりそうですよね。

 というわけで、「運転が苦手」と一口に言ってもいろんなタイプがあるわけですが、そんな人たちが本当に助かる装備を選りすぐってご紹介しました。なかには、先進技術に頼りすぎるから余計に運転が上達しないんだ、なんて言う人もいますが、そんなことはないと思います。

 上手に機能を使いながら、「できた」という自信を積み重ねていくことが、大事なのではないかと思います。かと言って慢心はいけませんが、ぜひ先進技術に助けてもらって、安心安全なドライブを楽しんでくださいね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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