モチーフは戦闘機! トヨタC-HRのモデリスタ「ブーストインパルススタイル」に注目 (1/3ページ)

ベース車はマイナーチェンジ実施で熟成した

 2016年に登場したコンパクトクロスオーバーSUV「C-HR」。開発者は「コンセプトは『格好』と『走り』を突き詰めること」と、八方美人ではなく個性を引き立たせるコンセプトに多くの人が共感。とはいえ、コンパクトクロスオーバーSUV市場は激戦区でライバルの進化も著しく、商品力強化のために2019年10月にマイナーチェンジを実施した。

 そのなかでは、トヨタのスポーツブランドである「GR」のピラミッドで底辺を支える、スポーツコンバージョンモデルの入門編「GRスポーツ」も追加された。じつはノーマルモデルも進化しているのだが、そちらはあまり知られていないのも事実だ。そこで、今回は改めてノーマルモデルに注目してみたいと思う。

 今回の変更ポイントは、C-HRの特徴でもある「走り」と「格好」のさらなる深化だ。まずエクステリアだが、好評のデザインをより活かすべく、細部をリファイン。フロントは開口部が広くなったバンパーによりワイドスタンスを強調。ヘッドライトも変更され、上級グレードはシーケンシャルタイプのウインカー付きに。一方、リヤコンビネーションランプはLED式に変更され先進性をプラス。インテリアはスマートフォン連携のディスプレイオーディオや車載通信機の採用など、利便性アップがメインとなる。

 走りの注目は1.2リッターターボモデルに6速iMT(発進アシスト&自動ブリッピッング機能付)の組み合わせられたこと。じつはデビュー当初から欧州仕様には設定があったが、ユーザーの「日本にも欲しい!!」という声が多かったことから追加を決めたそうだ。また、評価の高いフットワークは、ショックアブソーバーの銘柄をSACHSからKYBに変更。乗り比べるとハンドリングは従来モデルより穏やかな動きを示し、快適性は路面突起などのアタリや突き上げは優しくなっている。筆者はスポーティな味付けのGRスポーツとの差別化も考慮したのだろう……と予想している。


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