タイヤ交換サイクルが短いほうが儲かるのになぜ? タイヤメーカーがロングライフ化に力を入れるワケ (1/2ページ)

クルマの寿命は伸びているためタイヤ交換の機会は増えている

 いまどきのタイヤに求められるのはエコ性能と安全性の両立。タイヤラベリング制度により、走行抵抗とウエット性能が可視化されているのは、ご存じのとおりだ。また、耐久性の向上などロングライフ化も進んでいる。

 とはいえ、タイヤメーカーのビジネスを考えるとロングライフ化というのは諸刃の剣に思える。

 新車がバンバン売れていた時代ならまだしも、昨今は自動車の使用期間(車齢)は伸びていて、平均で8年以上となっている。つまり、タイヤ交換をする機会は増えている。そのなかでタイヤのロングライフ化はビジネスチャンスを減らすことになりかねない。短期的にみれば、すぐ減ってしまうタイヤのほうがリプレイス市場は活発になるからだ。

 しかしながら、複数のメーカーが競い合う市場においてタイヤが減りやすく、交換サイクルが短いことは、ごく一部のグリップ性能にプライオリティを置くスポーツ系ユーザーを除いてネガとなるのは言うまでもない。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
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