ルーツはモータースポーツにあり! MINIの「ジョン・クーパー・ワークス」とは (2/2ページ)

現代では各モデルに用意された最上級モデルとして君臨

 現在の、BMWミニにおける「ジョン・クーパー・ワークス」は、そうしたOLDミニにおける「クーパー仕様」のヘリテージを受け継いだスポーツバージョンといった位置付けです。英語表記では「John Cooper Works」となりますので、その頭文字をとって「JCW」という略称で呼ばれることもあります。

 ラインアップのなかでは独立した存在としてキャラクターを確立していますが、ユーザーからすると各モデルの最上級グレードとして認識されているでしょう。そして、JCWシリーズで注目なのは、2020年夏に世界限定3000台(日本割当240台)でローンチ予定となっている、最強のJCW「ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・ジー・ピー」です。

 その心臓部である2リッター4気筒ターボエンジンは最高出力306馬力(225kW)、最大トルク450N・mを発生します。かといってレーシーすぎて扱いづらいというわけではありません。組み合わされるトランスミッションはLSD搭載の8速ATですから、オートマ限定免許でも乗ることができます。レーシーでありながら、スパルタンではなく、洗練された速さを手に入れているのが、現代のジョン・クーパー・ワークスなのです。

 余談ですが、ジョン・クーパーの子孫であるマイク・クーパーとチャーリー・クーパーは、クーパーバイクという会社を立ち上げています。そして、クーパーのDNAを受け継いだイノベーションを注ぎ込んだ電動自転車を生み出しています。

 参考:クーパーバイク・ホームページ https://cooperbikes.com/


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
趣味
モトブログを作ること
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