バブル時代に盛り上がった謎のジャンル! 「スペシャリティカー」とは (2/2ページ)

「あるといいけど、なくても困らないクルマ」なんて発言も

 マークIIなどのサルーン系があるので、スペシャリティカー=デートカーとは必ずしもならないが、シルビア、プレリュード、ソアラなどのクーペ系はスペシャリティカーに当てはまる。そのほか、当時スペシャリティカーと呼ばれたのは、スバルのSVXやマツダのユーノスコスモなどで、トヨタのスープラの70系をそう呼ぶ人もいた。

 という解説でなんなくだがわかってもらえただろうか? あくまでもなんとなくだが。デートカーは要は女子大生受けがいいクルマというイメージだったので、比較的わかりやすかった。そもそも当時ですら、スペシャリティカーについての定義は曖昧で、自動車雑誌の企画でも「スペシャリティカーとはなんぞや?」的な企画があったほど。

 ある自動車評論家が当時「あるといいけど、なくても困らないクルマ」と言っていたのは今でも覚えているが、言い得て妙であり、スペシャリティカーというものはなにかをうまく表しているように思われる。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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