「高いモノ」が「最適」じゃない! じつは難しい「ブレーキパッド」の選び方 (2/2ページ)

自分の用途に合わせたブレーキパッドを選ぶべし

 自分の求める性能がはっきりしている人なら、その目的にあった社外のパッドをチョイスすることで、より満足度の高いブレーキを手にすることができるからだ。

 例えば、サーキットで走ることを考えると、純正パッドでは耐フェード性が圧倒的に足りない。したがって、まずは耐フェード性が高く、コントロール性のいいスポーツパッドが絶対必要。

 逆に欧州車に乗っている人で、ホイールの汚れが気になるという人は、低ダストタイプのパッドを選べばいいし、SUVやミニバンなどで、荷物や人を満載にする機会が多く、もう少ししっかりした制動感が欲しいという人も、社外のパッドを選ぶことで安心感が得られる。

 また、純正で何の不満がないという人でも、純正パーツを製造しているサプライヤーが、自社ブランドとして販売している純正同等部品=優良部品というのがあり、こうした優良部品の方がよりリーズナブルに購入できる場合も多いので、これらを活用するのもひとつの手だ(例:曙ブレーキ製のパッド)。

 基本的に社外のブレーキパッドメーカーのHPやカタログを見ると、ストリート用、スポーツ走行用、サーキット用、レース用など、目的別に商品が紹介されていて、ローター適正温度や摩擦係数、低ダスト性などの主な性能・性格が表記されているので、それらを比較しながら、自分に合ったパッドを選ぶといい。

 もちろん、価格も重要だが、社外のパッドはお店によってけっこう値引きなどもやっているので、実勢価格のチェックも忘れずに。また決して高価ならいいというものでもないし、レース用が一番高性能というわけでもないので、自分の用途に合ったパッドを選ぶことが、もっとも肝心だ。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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