豪雨による「水没」には適用されるが「津波」は対象外なこと多し! 自然災害で被災したクルマに車両保険が支払われない場合とは (2/2ページ)

地震や噴火対応の特約もあることはあるが……

 では、地震や噴火による被害については完全に諦めるしかないのかといえば、そうとは限らない。保険会社によっては、地震・噴火に対応した特約(別途保険料を支払うことで追加できる項目)を用意していることがある。

 といっても、車両価値に見合った保険というものではなく、全損時に一時金として定額が支払われるというもので、車両価値によってはまったく見合うものではなく、車両保険の代わりになるというほどではなかったりするので、契約時に一時金の金額などをしっかりと確認して、地震・噴火に対応した特約をつけるかどうか判断するべきだ。

 いずれにしても、自賠責保険ではカバーできない対人・対物の補償内容を充実させるために任意保険に入ることはドライバーの常識となっている。その際、愛車が被害を受けたときに修理費をカバーする車両保険については加入を迷う人も少なくないだろう。たしかに車両保険をつけると保険料も爆上がりしてしまうのだが、これだけ水害が目立つようになっている昨今、車両保険に入っておくことをおすすめしたい。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
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モトブログを作ること
好きな有名人
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