コロナによる外出自粛で「ボロ化」促進! クルマを長期間動かさないと「傷む」ワケ6つ (1/2ページ)

停まったままのクルマにはかなりのストレスがかかっている

 新型コロナ禍で外出を控えている方も多いのではないだろうか。クルマは密が避けられるので、移動手段として注目が集まっているものの、そもそも出先で罹患する可能性もある。そうなると、帰省やレジャーに使うこともなく、サンデードライバーであれば車庫や駐車場に置きっぱなしということもありえる。クルマは同じ場所に停まったままの状態は不得意なので、動いていないとはいえ、かなりストレスがかかってしまう。今回はそんなストレスをできるだけ和らげるために注意すべきポイントを紹介しよう。

1)エンジンを時々かけるだけでは不十分

 貴重なクルマなどの取材に行くと、機会がなかったり、もったいないから動かさないけど、エンジンは1週間に1回かけてます! という声はけっこう聞く。もちろんかけないよりはいいが、それだけでは不十分。停まったままだと、ミッションや足まわりなどは動かないので、近所を一周するだけでもいいので動かしたほうがいい。

2)バッテリーは動かさなくても電気は減る

 最近のクルマは電子機器が多いので、キーをオフにしていても電気は流れている。暗電流というのだが、昔は時計程度だったのでシビアに考えなくてもよかったが、最近は油断しているけっこうすぐ上がる。上がってしまうと、単純にバッテリーを交換したり、充電しただけではダメ。セキュリティの問題もあり、ナビにエラーが出たり、窓が開かなくなるなど、思わぬトラブルが発生する。また弱り過ぎている状態でキーをひねり続けると、セキュリティが作動してシステムが停止。解除にはディーラーに持っていくしかないという自体にもなりかねないため、注意が必要だ。

 バッテリー上がりの対策としてはソーラーパネルやコンセントにつなぎっぱなしにするバックアップ電源を利用するか、ときおり充電する。走って充電する際は、バッテリー内部で化学反応が起こって充電が開始されるまで10分ぐらいかかるので、それ以上走る必要があることは覚えておいてほしい。

3)タイヤに凹んだクセがつく

 フラットスポットという現象で、停めっぱなしだと当然のことながら、タイヤは同じ場所がずっと凹んでいる状態なので、そのままクセが付いてしまう。一度凹んだら、空気を高めに入れても元に戻らず、そのまま走ると振動が出るため、結局新品にするしかなくなる。エンジンかけて動かすというのは、フラットスポットの防止にもなる。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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