家族もちなら誰でも「ミニバン最強説」は終焉! 「それ以外」を選ぶべきファミリー5タイプとその理由 (2/2ページ)

アウトドアに行くことが多い場合はやはりSUVが安心

3)全員で出かけることが少ないケース

 ケース3は、家族全員揃って出かけることがあまりないファミリーです。リビングルームみたいに広い空間が魅力のミニバンは、やはり多人数で乗るには最適。ですが、家族それぞれに予定があって、なかなか全員で出かける機会がないというのであれば、そんなに広い空間があっても逆に寂しいだけです。夏や冬のエアコンもなかなか効かないし、1~2人しか乗ってないのに大きく重いボディを走らせれば燃費もそれなりに悪いので、ちょっと無駄かもしれないですね。

4)アウトドアで遊ぶケース

 そしてケース4は、ここ数年でキャンプなどアウトドアにハマるファミリーが増えていますが、オフロードや雪道をよく走るという場合です。もちろん、ミニバンにも4WDの走破性の高さを謳うモデルもありますが、やっぱり最低地上高やアプローチアングルなど、障害物を考慮しているSUVのほうが、オフロードや雪道を頼もしく走るのに向いている場合が多いです。4WDモードがダイヤルやスイッチで選択できるモデルがあったり、どれか1輪が空転してもほかの車輪に駆動力を伝えて脱出しやすくする機能などもSUVに多く搭載されているので、安心してアウトドアレジャーに出かけられるのではと思います。

5)立体駐車場を利用することが多いケース

 最後にケース5は、機械式の立体駐車場を頻繁に利用するファミリーです。ミニバンは全高が1700mm以上あるモデルがほとんどなので、一般的な機械式立体駐車場には入れてもらえないことが多く、入れたとしても入庫数が少ない場合が多いものです。なので、すぐに満車になって待ち時間が長くなったり、目的地から遠い場所に停めることになったりと、何と不便を強いられ、無駄な時間やコストがかかってしまう可能性が高いのです。

 せっかく、ドアツードアで出かけられるのが利点のクルマなのに、駐車場探しに四苦八苦するのって、かなりストレスですよね。もし、必ず行く場所の駐車場にサイズや重量制限があるならば、それに合わせたクルマを選ぶべきだと思います。

 いかがでしたでしょうか。今まさに、ミニバンの購入を検討しているファミリーの皆さん、当てはまる項目はありましたか? 確かにミニバンは、相変わらず便利で魅力的ではありますが、ファミリーの形もライフスタイルも変化してきた今、それがファミリーカー最強かと言われたら、そうとは言えない時代になってきたと思います。コンパクトカーやSUV、軽自動車などにもファミリーにやさしいモデルがたくさん登場しているので、ぜひ自分たちにはどれが最適か、じっくりと選んでみてくださいね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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