イマドキのAT車の大半がMT操作可能
 AT車はDレンジに入れればクラッチ操作とシフト操作なしでイージーにドライブできるのが大きな魅力だ。そこで気になるのが「燃費を向上させる際にもDレンジ任せでいいのか?」ということかもしれない。
 レクサスESのシフトレバー画像はこちら
レクサスESのシフトレバー画像はこちら
 近年のCVTを含めたAT車はシフトプログラム(シフトアップ&ダウンのタイミングなど)もよく考えられているため、Dレンジ任せでも燃費は十分いいのだが、「状況によってはドライバーによるシフト操作もしたほうが燃費は向上する」というのが結論だ。
 パドルシフトの操作イメージ画像はこちら
パドルシフトの操作イメージ画像はこちら
 AT車でドライバーによるシフト操作も加えた方がいい具体的な走行シーンを挙げよう。
1)高速巡航でもトップギヤに入っていない場合
 そういったケースは輸入車のほうが多いのだが、シフトアップのタイミングが日本の速度域では遅い場合。このケースは街乗りだけでなく、とくに7速以上の多段ATの輸入車だと高速道路のペースでもトップギアに入らないということも少なくない。燃費を稼ぎたいならパドルやMTモードでシフトアップするといい。
 フォルクスワーゲン車の高速巡航時メーター画像はこちら
フォルクスワーゲン車の高速巡航時メーター画像はこちら
 だが、ディーゼル車はエンジン回転が極端に低い=負荷が小さいと黒煙の原因となる煤がDPF(煤を集めるディーゼル・パティキュレート・フィルター)に溜まりやすくなる。DPFに煤が溜まると熱くなったDPFに燃料を吹いて除去する再生が行われるのだが、DPFの再生は軽油を吹くだけに燃費は低下する。
 BMW320dのリヤスタイリング画像はこちら
BMW320dのリヤスタイリング画像はこちら
 その折り合いを考えると、ディーゼル車はドンドンシフトアップして極端に低いエンジン回転で走るのと燃費がいいとも言えないので、注意が必要だ。
 メルセデス・ベンツのディーゼルモデルの高速巡航時メーター画像はこちら
メルセデス・ベンツのディーゼルモデルの高速巡航時メーター画像はこちら