定期チェックの「サボり」や交換の「ケチり」で大惨事! 故障したら「高額出費不可避」のクルマの消耗品 (1/2ページ)

ケチったことでかえって高くつくことも!

 クルマの部品は約3万点。困ったことにどれもこれも消耗品だが、定期消耗部品を上手に交換することで、より大きな出費を防ぎ、良好なコンディションを保つことができる。

 そうした重要部品を守るためのメンテナンスをおさらいしておこう。

エンジン編

 エンジンの寿命はクルマの寿命に直結する部分。

 そんなエンジンを長持ちさせるには、オイル交換が欠かせない。エンジンオイルはエンジンのストレスを吸収できる唯一の消耗品で、潤滑性能だけでなく、密閉作用、応力分散性能、冷却性能、清浄分散性能、防錆性能といった役割がある。

 オイル交換を怠ると、エンジン内部が汚れ、摺動部が摩耗し、メタルの焼き付きなどにもつながるので、メーカーが指定する交換サイクルで交換するのがベスト。とくにターボ車はオイルの管理がターボの寿命を左右するので、オイルはケチらず交換するのが大事。

 もうひとつ、クーラントの交換もかなり重要。ラジエターの冷却水は、防錆効果のある不凍液を水で希釈したものを使っているが、通常、2年もすると防錆効果が低下してしまう。

 それをそのまま使うと、エンジン内部が錆びてきたり、ウォーターポンプが壊れたり、ラジエター内部が詰まったり、ホース類が傷んでくるので、定期的に交換することを忘れずに。

 最近は、5~6年交換不要の長寿命タイプのLLCも登場しているので、これを利用するのもひとつの手だ。

 あとはベルト類。

 Vベルトが劣化すると、“鳴き”が出たり、切れるとパワステが効かなくなったり、オルタネーターが回らなくなって充電できなくなるので、伸びやひび割れに気づいたら早めに交換。

 タイミングベルトは切れてしまうとクルマが動かなくなるだけでなく、ピストンとバルブが干渉し、本格的なエンジンオーバーホールが必要になる場合があるので、メーカー指定の10万km以内に交換したい。またタイミングベルトが無事でも、ベルトのテンショナーのベアリングがダメになることもあるので、点検が必要。タイミングベルトの交換時にはこれらのベアリングとウォーターポンプ、シール類を一緒に交換するのがセオリーだ。

駆動系

 エンジンと同じように駆動系も油脂類の交換が基本。とくにミッションが壊れると高くつくので、ミッションオイルも定期的に交換し、ミッションのストレスを軽減してあげることは有効だ。

 MT車なら乗り方にもよるが1万5000km~2万kmごとに換えると、良好なシフトフィールが保てる。AT車のATFは、2~3万kmが目安。ATFはメーカー純正が一番無難。

 またMT車なら、クラッチ本体やクラッチフルードも要注意。クラッチの摩耗が進み、寿命を迎えてしまうと、クラッチが滑り出すだけでなくフライホイールまで傷つけて、クラッチ交換だけでは済まなくなるので早めの交換がおすすめ。

 クラッチフルードも劣化したり漏れたりすると、クラッチが切れなくなるので、シリンダーのオーバーホールやクラッチフルードの交換も定期的にやっておきたい。

 最後にドライブシャフトのブーツについて。ドライブシャフトのブーツが破れると、中からグリースが飛び散り、放置しておくとベアリングがダメになり、ドライブシャフト一式の交換となる。ブーツが切れる前に交換すれば部品代が安く済むので、オイル交換などでリフトアップしたときに小まめに点検しておくといい。FFや4WDの前輪のブーツはとくに消耗しやすいので気をつけよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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