定期チェックの「サボり」や交換の「ケチり」で大惨事! 故障したら「高額出費不可避」のクルマの消耗品 (2/2ページ)

一切お金のかからないメンテナンスでもクルマが長持ち!

タイヤ

 消耗品といえば、なんといってもタイヤ。

 無料でできる空気圧のチェックを怠ると、偏摩耗の原因になったり、燃費にも悪影響が出るので、月の一度のエアチェックは確実に。また5000kmごとにローテーションすることで、タイヤが長持ちするのはよく知られている話。偏摩耗が見つかった場合は、アライメント調整することでタイヤがきれいに使えるようになるし、走安性も向上。タイヤ交換の時には併せてエアバルブも新品に交換しておくと、エア漏れのリスクなどを減らすことができる。

バッテリー

 バッテリー上がりほど身近なトラブルはない。バッテリーの平均寿命は2~3年。高性能バッテリーほど予兆なく寿命を迎える『突然死』の傾向があるので、出先でJAFなどのお世話にならないよう、車検ごとに新品に交換してしまった方が得策だ。

ブレーキ

 ブレーキパッドはギリギリまで使うと、フルードにエアを噛みやすくなったり、ローターを傷めたり、キャリパーのシールにも悪影響が出るので、最後まで使い切ろうとせず残り1/3ぐらいになったら交換したほうがいい。

 フルードも鮮度が命なので、ブレーキタッチが悪くなる前に、2~3年に1度は交換しよう。

その他

 エアコンの効きが悪くなると、とりあえず冷媒ガスを充填となりがちだが、エアコンが効かなくなる理由はコンプレッサーのトラブル、内部圧力の異常(ガスの詰まり)、センサーのエラー、ファンの故障など、いろいろあり、過充填もその原因のひとつになっている。

 応急処置でなんとかなるものではないので、電装専門店に点検を依頼し、総点検してもらうのが正解。

 ダンパーも消耗品で賞味期限は3万km以内。純正ダンパーでもビルシュタインなどオーバーホール可能なダンパーもあるが、あまり劣化が進むとオイルやシールなどの基本的な消耗品だけでなく、ロッドなどまで交換が必要になり費用が高くなることがあるので、くたびれたダンパーを使い続けるのはおすすめできない。

 最近では少なくなったが、ボディの錆や水漏れ(テールレンズのシールが劣化し、トランクに雨漏りなど)は、気がついたときにすぐに対処した方がいい。ボディは交換できない最重要パーツだからだ。

 細かいところでは、ワイパーのゴムなどは拭き取りが悪くなったら即交換。たった2~3000円雨の日に良好な視界が取り戻せるのなら安いものだろう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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