「廃車」の可能性も大! 「手抜き」や「ケチり」で起こるエンジンのオイル「上がり」と「下がり」とは? (1/2ページ)

エンジンの寿命を判断するひとつの目安になる

 エンジンには寿命があることはご存じだろう。メカの塊なので各部が次第に摩耗するのは防ぎようがなく、最終的にはパワーダウンや燃費の悪化、さらには異音が大きくなって、使えなくなってしまう。そうなるとオーバーホールもしくはリビルト済みや中古エンジンへの乗せ替えなどで対応するしかなく、費用によっては廃車にするしかないという最悪の結果になることもある。

 その寿命の判断基準のひとつとしてあるのが、オイル上がり、オイル下がりというもの。メカ好きな方以外には馴染みがないかもしれないが、目で見てわかるひとつの目安だ。

 そもそもエンジンは、エンジンのなかで爆発を起こして運動エネルギーを取り出しているので、ピストンとシリンダーの気密性が重要になってくる。クリアランス(隙間)が大きくなると、簡単にいえばスカスカの状態となって爆発時で生み出されるエネルギーが逃げてしまうし、そもそも燃料と空気を適切に圧縮することもできなくなってしまう。同時に、エンジン内部を潤滑しているオイルが燃焼室内に入り込んでしまい、燃えて白煙が出るという症状も出てくる。正常な状態のエンジンでは、オイルが入り込まないようにピストンリングがオイルをかき落としつつ、シリンダー内の気密も保つようにしているので、白煙などは出ない。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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