ポータブルなのに大画面縦型! 後付けARナビが多機能すぎて衝撃だった (2/2ページ)

車線逸脱警告・前方車両発進警告・前方衝突警報まで備える

 PIXYDA PNM87ARの強みは縦型ディスプレイ、ナビケーションによる見やすさ、ダッシュボードまわりの先進感の演出だけではない。ゼンリン最新の2020年春版、最新の16GB地図データを有するほか、GPSに加え、準天頂衛星みちびき、グロ那須衛星のトリプル受信で、受信が難しいビルの谷間や山間部での測位率を向上させている。

 さらに、セーフティARナビゲーションとしての機能も持ち合わせ、ARカメラによる車線逸脱警告、前方車両発進警告、先行車との距離を検知することによる前方衝突警報まで備えているのである。

 もちろん、別売のSDカードを差し込むことで画像や音楽、映像の再生も可能。ブルートゥース機能でスマホに入っている音楽をPIXYDA PNM87ARで再生することもOKとなる。フルセグ、ワンセグ自動切換えのTV機能が、2本の高感度背面ロッドアンテナによりシームレスに使える点もポイントだろう。外部入力端子によってオプションのバックカメラの接続も可能と、多機能にもほどがあるのが、PIXYDA PNM87ARである。

 実際に装着し、使ってみると、縦型ディスプレイの見やすさは当然として、ARオブジェクトによる、分かりにくい分岐でのルート案内の分かりやすさ、3D施設オブジェクトによる建物の再現性の素晴らしさ(スカイツリーは建物の高さ感を含むリアルさにびっくり!!)、そして目的地検索機能の充実度に、なるほど、最新ナビゲーションの威力を実感。

 たとえば、犬と暮らすわが家が良く訪れる、この秋にGO TO TRAVELで目指す予定の、愛犬同伴型リゾートホテルのレジーナリゾートを検索してみると、50音検索でレジーナと入れただけで、国内レジーナリゾートの全施設がリストアップされ、簡単に登録が可能だったのには感動した。わが家の6年前の純正カーナビゲーションでは、そんな簡単にはいかないのである。

 8インチのポータブルナビゲーションとしては大画面のディスプレイだから、文字も大きく、視認性、操作性、認識性もばっちり。カーナビゲーションに不慣れな家族も、すぐに使いこなせるようになったのだ。オービスのお知らせ警告もあるから安心である。

 ちなみに、ダッシュボードの上に鎮座するポータブルナビゲーションだけに、盗難が心配になるが、縦横どちらのレイアウトでも、簡単に取り外しが可能。家に持ち帰り、オプションのOP27 ACアダプター2を接続すれば、家の中で目的地設定(エンジンをかけたまま設定しなくてよい)やTV視聴も可能になるから超便利。

 なお、購入後、2023年7月31日までに、地図更新を1回、無料で提供してくれるのもありがたい。同機はアマゾン、楽天市場でも購入できるが(現時点の実売価格は5万円台)、ARカメラとポータブルナビゲーションのスッキリとした配線、取り回しに自信がなければ、専門店で取り付けてもらうのがいいかも知れない。

PIXYDA PNM87AR(https://pixyda.jp/pnm87ar/


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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