内装にこだわりたい! CX-5のグレード別内装&豪華装備 (3/3ページ)

現行型CX-5はどんなモデル?

■2代目は初代からどう進化したのか?

 もともと初代でも評価の高かったCX-5だが、2代目では大きく進化を遂げている。

 まずエクステリアデザインは「洗練された力強さ」をテーマに、「魂動 -Soul of Motion」のコンセプトをより追求したものとなっている。ボディカラーにはソウルレッドクリスタルメタリックを採用した。

 室内の静粛性が高められたこともポイントのひとつ。各部のパーツ形状を最適化し、ロードノイズの低減、空力の追求による風切り音の低減するなどの対策により、初代に比べて約20km/h低い車速騒音レベルに低減している。

 注目の装備としては、車両運動制御技術である「SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS(スカイアクティブ ビークル ダイナミクス)」の第1弾となる、「G-Vectoring Control(G-ベクタリング コントロール)」を搭載したことが挙げられる。これはエンジンのトルクを自動で制御することで、前後左右のGをスムースにするというもの。同じドライバーが同じ操作をして走行しても、乗員が揺れを感じにくいなどの効果が発揮されるというものだ。

 ボディも強化された。サイドシル、Aピラーなどに軽量かつ強度の高い素材である超高張力鋼板を用い、ねじり剛性にして、初代比で15.5%高められた。これによって操作に対する車体の反応の遅れた改善されたのだ。

 当然のように安全装備は大幅に進化した。マツダ・レーダー・クルーズコントロール(MRCC)は追従可能な加減速度を30km/hから0km/hに引き下げている。また、前述した歩行者の検知も可能となっているアドバンスド・スマート・シティ・ブレーキ・サポートや、交通標識認識システムも2代目で採用された装備となる。

 さらに、2018年の一部改良では、先代モデルに設定のなかった2.5リッターガソリンターボモデルの25Tが追加されている。

■CX-3、CX-30との違いは?

 じつに豊富なSUVラインアップをもつマツダ。CX-5を考えたとき、気になるのはCX-3とCX-30という近しい2車種だ。

 まずスペックを比較してみよう。

●CX-3

全長:4278mm
全幅:1765mm
全高:1550mm
ホイールベース:2570mm
車両重量:1210〜1340kg
搭載エンジン:1.5リッター直4ガソリン/2リッター直4ガソリン/1.8リッターディーゼルターボ
フロントサスペンション:マクファーソンストラット
リヤサスペンション:トーションビーム
フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク
リヤブレーキ:ディスク
価格帯:189万2000円〜301万9800円

●CX-30

全長:4395mm
全幅:1795mm
全高:1540mm
ホイールベース:2655mm
車両重量:1400〜1550kg
搭載エンジン:2リッター直4ガソリン/2リッター直4ガソリン(スカイアクティブX)/1.8リッターディーゼルターボ
フロントサスペンション:マクファーソンストラット
リヤサスペンション:トーションビーム
フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク
リヤブレーキ:ディスク
価格帯:239万2500円〜371万3600円

●CX-5

全長:4545mm
全幅:1840mm
全高:1690mm
ホイールベース:2700mm
車両重量:1520〜1710kg
フロントサスペンション:マクファーソンストラット
リヤサスペンション:マルチリンク
フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク
リヤブレーキ:ディスク
価格帯:261万8000円〜365万7500円

 スペックを見ればわかるとり、この3車種は車格が異なる。CX-3、CX-30、CX-5の順にボディサイズが大きくなり、価格も上昇する。とくにCX-3とCX-5は1クラスまるまる車体サイズが異なるので、室内の広さ、ラゲッジの使い勝手などが大きく変わってくる。

 CX-30はクーペルックのスタリッシュなSUVであり、CX-3よりも低い全高で、CX-5とはじつに150mmも高さに差があることになる。全長と全幅もCX-5より小さいモデルとなるが、とくにこの低い全高は室内空間のヘッドクリアランスに影響するため、もし比較検討するなら実際にシートに座って確認したほうがいいだろう。


全車ガソリンとディーゼルが選択できるところは同じだが、CX-5は車格に応じてディーゼルの排気量が2.2リッターとなっており、XDグレードはトルクフルな走りが楽しめる。一方でCX-30には、ガソリンエンジンでありながら自己着火技術を用いた、まるでディーゼルのような特性を併せもつ最新エンジン、SKYACTIV-Xを積むグレードが設定されれいる。これが欲しければ必然的にCX-30を選択するしかない。

 もうひとつ、注目してほしいのはリヤサスペンションで、CX-3とCX-30がトーションビームを用いるのに対し、CX-5はマルチリンクとなる。車両重量の増加に応じたものではあるものの、リヤタイヤの路面追従性ではマルチリンクのほうが有利であり、シーンによるが、操縦安定性では一歩リードしているといえるだろう。

 もしリヤシートを使うことが多い、荷物を沢山載せることが多い、より上質な走りを重視したい、そういう希望があるならばCX-5を選択したほうがいいだろう。

■まとめ

 いま流行のSUVのど真ん中ともいえるMクラスSUVのCX-5について紹介してきた。数少ないディーゼルが選べるSUVであり、また、4WDを選択すればシッカリとした悪路走破性を得ることができる。それでいて上質なインテリアによりアーバンライクな使い方も似合うというマルチな性能をもつクルマである。SUV選びの際はぜひ候補に加えて欲しいモデルだ。


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