いまや実用車でも「18インチ」は当たり前! それでも16インチの3〜4倍と「大径タイヤ」が安くならないワケ (1/2ページ)

18インチはかつてはスーパーカーの代名詞ともいえるサイズ

 国産車が18インチ以上のタイヤサイズを純正採用するようになって、すでに久しい。18インチタイヤといえば、かつては憧れの大径ホイールとして羨望の眼差しを集めたサイズで、フェラーリ360モデナや997型ポルシェ911ターボなど、20年ほど前はスーパーカーが履いていたものだ。世界最高峰のモータースポーツのひとつであるWRC(世界ラリー選手権)では、1994年のツール・ド・コルスで、グループAのスバル・インプレッサが18インチを装着したことが大きな話題となるなど、競技の場でも特別なサイズとして認識されていた。

 18インチ以上の大径タイヤは一部の高性能車に装着されるスペシャルなサイズゆえ、値段が高いのも致し方ないとされていた。しかしときは流れ、今やジャンルを問わずスポーティさを訴求する車種のほとんどで普通に採用されるサイズとなっている。

 国産車では、ホンダ・シビックタイプR(FD型)や、3代目インプレッサWRX STIなど、2007年頃から400万円以下のスポーツモデルでも18インチタイヤの標準化が進み、右肩上がりで普及。現行型インプレッサスポーツや先代アクセラスポーツなど、NA2リッター級エンジンを積む実用車でも採用されることが珍しくなくなった。

 かつては特別なサイズだった18インチ以上のタイヤも、これほどまでに普及が進み、生産/流通数も多くなったのだから、値段もグッと安くなって然るべきと思ってしまうが、18インチ以上のタイヤは依然として高額だ。銘柄にもよるが、16インチサイズと比較すると3~4倍は高い価格設定となっている。


マリオ高野 MARIO TAKANO

SUBARU BRZ GT300公式応援団長(2013年~)

愛車
初代インプレッサWRX(新車から28年目)/先代インプレッサG4 1.6i 5速MT(新車から8年目)/新型BRZ Rグレード 6速MT
趣味
茶道(裏千家)、熱帯魚飼育(キャリア40年)、筋トレ(デッドリフトMAX200kg)
好きな有名人
長渕 剛 、清原和博

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