「あおり」は論外だけど「後ろ」にも気遣いは重要! 後続車を「イラつかせる」運転8選 (2/2ページ)

何度も車線変更したり無理やり前に入るのも危険な行為だ

5)後ろが空いているのに無理やり車線変更する

 5つ目は、後ろがガラガラなのに無理やり前に車線変更してくること。これこそ自分勝手、マイペース運転をしている証拠です。道路の流れをちゃんと確認していれば、1台をやり過ごしてからガラガラに空いているスペースに、安全に車線変更ができるはずなのです。またこれは、トラックやバス、軽自動車など、自分より遅そうなクルマに対してやる人が多い傾向があります。

 でも、そんなに無理をして危険な思いをさせて前に入る意味はほとんどありません。1台くらい前に出たって、到着時刻は5分も変わらないんです。5分ケチったせいで事故を起こしたりしたら、それこそ取り返しがつきません。急がず焦らず、安全第一で運転しましょう。

6)車線変更を繰り返す

 6つ目は、何度も何度も車線変更を繰り返し、出たり入ったりすること。片側二車線の幹線道路や高速道路などで、流れが遅かったり混雑している状況でやりがちな運転なんですが、これも後続車は大迷惑。前走車が頻繁に変わるというのは、それだけ気を使い、ストレスになるものです。

 ”隣の芝は青い”じゃないですが、なぜか隣の車線の方が流れているような気がしてしまうものですよね。でもこれも、合流車線があったり出口があったりその区間の状況でかなり変わるので、トータルで考えればそんなに速さは変わらないことが多いのです。ドンと構えて、落ち着いて運転しましょう。

7)好天時にリヤフォグランプを点灯させる

 7つ目は、濃霧でも悪天候でもないのにリヤフォグランプ(バックフォグランプ)を点灯すること。リヤフォグは本来、数十メートル先の視界も遮られるような状況で、後続車に自車の存在を知らせるためのもの。それを、通常の夜間に点灯して走っていると、後続車には目が痛くなるほど強烈な光が照射され、運転に支障が出てしまいます。リヤフォグのスイッチとは知らずに、間違って点灯している人もいるので、自分のクルマに装着されているかどうかも含め、今一度スイッチを確認しましょう。

8)高速走行中にウォッシャー液を出す

 8つ目は、高速道路などで走行中にガラスウォッシャー液を出すこと。フロントガラスが汚れていると、西日が当たったりした時に視界が悪くなって危険なので、ウォッシャー液を出してきれいにしたい気持ちはわかります。ただ、本来それは高速道路に入る前に、しっかり確認してきれいにしておくべきです。

 走行中にやられると、後続車にはいきなりバシャッと飛沫が飛んできて、とてもイヤな気持ちになるものです。視界が悪いのにガマンしてまでやめましょうとは言いませんが、一般道であれば信号待ちの合間など、できれば停車中にウォッシャー液を使うのが、後続車に嫌がられないマナーです。

 ということで、8つのポイントをご紹介しましたが、皆さんの運転はいかがでしたか?

 1つでも当てはまるものがある場合は、後続車から「なんだあのクルマ」と思われている可能性大。すぐにでもあらためたいものです。ドライバーひとりひとりが、後ろのクルマにも配慮しながら運転すれば、みんなが気持ちよく走れますね。そうした小さな気遣いの積み重ねから、交通事故ゼロ、ストレスゼロのクルマ社会が実現することを願っています。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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