子育て層の神器「スライドドアミニバン」の「生活臭」なし! 400万円以下の「小洒落た」ファミリーカー5選 (1/2ページ)

趣味性を重視しながら家族に嬉しいモデルはある!

 子供が生まれたら、ミニバンに乗るべし。スライドドアのついたクルマに乗るべし。という、暗黙の了解が広まったのは1990年代半ばくらいからでした。7人乗り、8人乗りの3列シートで、天井が高い室内は時に着替えや授乳、仮眠スペースにもなり、自転車など大きな荷物もラクラク積めるラゲッジは、年に数回しか使わなくても「あれば安心」とあがめられてきたのでした。

 でも、時代は変わっています。相変わらずママたちの間にある”スライドドア信仰”は手堅いですが、子供が小学生くらいになると、ふと気づくのです。「あれ? もうスライドドア、いらないかも?」

 ミニバンは、便利で広くてなんでも積める代わりに、見た目にはどうしても生活臭がただよってしまうし、燃費もあんまり良くないのが難点。もしスライドドアじゃなくても、家族で使うのに便利で、燃費もいいクルマがあれば、ミニバンを卒業してもいいかな〜と考えるタイミングって、あるんですよね。今回はそんなファミリーにオススメな、400万円以下で買えるファミリーカーをご紹介したいと思います。

1)スバル・レヴォーグ

 まずは10月に新型が誕生したばかりの、スバル・レヴォーグ。国産車では珍しくなってしまったステーションワゴンタイプですが、もともとワゴンはミニバンに次いで家族に人気のあったカテゴリーなので、使い勝手は十分。しかもレヴォーグは、11.6インチの大きなマルチインフォメーションシステムを搭載して、使い方はまるでデカスマホ。よく使う項目のアイコンを自分好みに表示させたり、指でスライドさせて項目を選んだりと、子供でも簡単に使えるように工夫しています。

 ラゲッジの床下収納も大きくて、スーパーのマイカゴがちょうど2つ収まるスペースがあるので、買い物にも大活躍。渋滞時にはハンズフリーができる「アイサイトX」など、先進の運転支援システムも大切な家族を乗せるクルマとして申し分のないものです。1.8リッターターボなので、燃費はハイブリッドほど期待できるわけではないですが、便利さと高い安全性で選ぶなら、レヴォーグはイチオシです。

2)トヨタRAV4

 次に、昨年の発売以来、大人気となっているトヨタRAV4。ちょっとワイルドなデザインで、生活感が漂いにくいのがいいところですね。後席は頭上スペースも足もともゆったりしているし、荷室も大容量。ハイブリッドモデルがあり、SUVとしては優秀な21.4km/L(WLTCモード/2WD)という燃費も嬉しいですね。そしてRAV4には3種類の4WDシステムが用意されていて、アウトドアレジャーが好きでオフロードをガンガン走りたいパパにも大満足。

 ハイブリッドはE-Fourというモーター制御の4WDになりますが、それでも雪道などを安心して走れる実力があります。また、オプションで外部給電機能つきのACコンセントをつけると、万が一の災害時などに家庭の電気をまかなうことができるので、より安心です。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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