初心者は「近寄らない」のが正解! 運転に不慣れだと「パニクる」スポット5選 (2/2ページ)

せっかくのドライブがストレスいっぱいの旅になる可能性もある

3)歩行者や自転車が多い道

 続いて、歩行者や自転車が多い道。これも初心者は避けたいところです。神社へと続く参道や、出店が並ぶ観光地、東京では渋谷、原宿、池袋といった繁華街なども、あまり初心者は近寄らない方がいい場所と言えます。観光地ではみんな心が浮足だっていて、周りがよく見えていないことも多いので、クルマが近づいていることに気づきにくいもの。自転車も、油断して後ろを見ないで反対側へ突っ切ろうとしたり、勢いよく飛び出してきたりするんですね。

 最近のクルマは歩行者や自転車を検知して衝突被害軽減ブレーキが作動するようになってきたとはいえ、まだ100%避けられるわけじゃなく、スピードによっては作動したとしても衝突の度合いを軽減してくれるにとどまるので、任せっきりにはできないんですよね。あちこちに注意しながら走るのは、とても疲れるものです。なるべくなら、避けたい道ですね。

4)駐車場が入れにくい場所

 次は、ドライブ中にちょっとトイレ、ご飯、買い物、という時には必ず駐車場に停めることになるのですが、その駐車場が入れにくい場所は、初心者には大きなストレスになってしまいます。駐車場そのものが狭いのはもちろん、古くからの観光地では昔のクルマに合わせて白線(区画)が小さく、現代のクルマがどんどん大きくなっているのでかなり停めにくくなってしまいます。停められたとしても、ドアが開かない、なんてこともあるので要注意です。

 また、白線は大きくても通路の幅が狭いと、角度をつけてバック駐車がしにくかったり、大きな木や植え込みなど、障害物があるところも難易度が上がります。最近はインターネットで検索すると、駐車場の写真が出てくることも多いので、必ず事前に、どんなスペースなのかチェックすることをオススメします。

5)暗い場所

 さて最後は、道幅や駐車場などの状況に関わらず、「暗い」場所。これも初心者は避けたほうがいいでしょう。秘境と呼ばれるような観光地に多いですが、街灯や建物がない、少ない場所はいくらクルマのヘッドライトが点いていても、死角がとても大きくなるものです。

 ガードレールがない道では、タイヤを滑らせて真っ逆さま、なんてことにもなりかねないし、死角に岩があってゴンッとぶつかるとか、動物をひいてしまうとか、トラブルに遭うリスクがグンと高まるのです。もし、そうした秘境へ行きたいなら、必ず日没までに帰路につくようにするといいですね。

 というわけで、クルマは家族や気心知れた人たちと、いつでも好きなときに好きな場所へ行けるのが、最大の魅力です。でも、すべての道や観光地がドライブに適しているかというと、そうでもないのが現実。運転に慣れない初心者には、せっかくのドライブがストレスいっぱいの旅になってしまう可能性もありますので、できれば事前にチェックして、ノンストレスで行ける目的地を選びたいところですね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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