日本と海外で違う「ミニバン」の捉え方! 日本独特の文化とは (1/2ページ)

同じ「ミニバン」でも一概にライバルとはいえない

 たった5時間半で完売。

 シトロエンのミニバン、ベルランゴが2019年10月、日本導入初期モデルのネット予約販売で大きな話題となったことは、記憶に新しい。

 人気のワケは、アーバン(都会派)とクラシカルが混在したようなシトロエン独特のデザインテイストや、パノラミックガラスルーフと収納部分を融合させたモデュトップ、さらに1.5リッターディーゼルエンジン搭載など、同クラスのミニバンとしては日本では唯一無二の存在だからだ。

 フランスのミニバンといえば、ルノー・カングーの人気は根強く、ユーザー間のコミュニティが確立されていることでも知られている。カングーも日本ミニバンにはないデザインテイストをベースとした、独自の世界感が日本ミニバンとの差別化要因となっている。

 見方を変えると、こうしたフランスミニバンは商用車の乗用化というテイストが強く、単純に日本ミニバンとライバル関係にあるとは言えない。

 実際、欧州でのライバルとなる日系モデルは、日産「NV200」や、トヨタがPSA(現在のステランティス)からOEM供給を受けている「プロエース」などが該当する。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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トヨタ・ハイエースキャンパーアルトピア―ノ等
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動物たちとのふれあい
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聖徳太子(多くの人の声を同時にしっかり聞くという伝説があるので)

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